米国 Red Hat は10月21日、JBoss Portal 6.1 をリリースした。Facebook、Google+、Twitter などのソーシャルメディアを利用した認証機能を統合した他、モバイルデバイス対応を向上させている。

RedHat、JBoss Portal 6.1 をリリース ― SNS を使った認証とモバイル対応を強化
Red Hat は JBoss Enterprise Application Platform(EAP)6 を昨年リリースし、パフォーマンス、ユーザービリティ、フレキシビリティを向上させた。今回リリースされた JBoss Portal 6.1 は、この JBoss EAP 6 がベースとなっている。

ソーシャルメディア認証機能

ではなぜ Red Hat は、JBoss Portal 6.1 でソーシャルメディア認証機能を統合したのだろうか? Red Hat の上級プロダクトマーケティングマネージャである Christina Wong 氏は eWeek に対し、次のように説明した。

「Red Hat は、顧客からの要求に応じて、開発作業のプライオリティ付けを実施している。ソーシャルメディアを利用した認証機能に対しては、顧客から多くの要望が寄せられたため、高いプライオリティが与えられた。

(JBoss EAP のような)ポータルは、自動化され、カスタマイズされたセルフサービスサイトを構築する際に利用されることが多い。人気の高いソーシャルプラットフォームと統合することで、ポータルサイトは利用者に対して、シームレスな顧客体験を提供することが可能になる」

Facebook、Google+、Twitter との統合は、技術的にはそれほど困難ではなかったと Wong 氏は述べた。JBoss Portal の認証には、様々な Web サイトで広く利用されている OAuth 2.0 と 1.0a 仕様が採用されている。

モバイル対応

現在では多くの Web サイトが、モバイルデバイスから アクセスしてきた利用者を、自動的にモバイル向けサイトに転送する機能を持っている。

Red Hat は JBoss Portal 6.1 で、管理者向けのモバイル設定機能を追加した。 例えば、管理者は利用者のデバイスの形態を検知し、Web サイトのデスクトップ版とモバイル版のどちらをロードさせるかを指定可能になっている。また、JBoss Portal 6.1 はアダプティブなユーザーインターフェイスにも対応しており、利用者の画面サイズなどによって、最適なレイアウトをオンザフライで描画可能にもなっている。

JBoss Portal の強みとは?

Wong 氏は、企業がセルフサービスサイトを構築できる Web アプリには、あまり多くの選択肢はないと述べた。企業は、システムインテグレーターからパッケージ化されたソリューションを購入するか、CMS を使ってコンテンツ中心のカスタムソリューションを自分たちで構築するか、軽量なポータルソフトを利用して既存のシステムを活用したポータルサイトを構築するしかない。

「JBoss Portal は柔軟で軽量なポータルだ。企業が既に CMS を含む多くのシステムを運用しており、それらを統合して、セルフサービスポータルを構築する場合、JBoss Portal は最適の選択肢となる」

では、JBoss Portal の競合は何だろう? Wong 氏は、競合相手は多岐にわたると述べた。

「JBoss Portal は、Oracle の WebLogic、IBM の WebSphere などの大規模なプロプライエタリシステムとも競合している。一方で、他の軽量なポータルソリューションや、ちょっとしたポータル機能を持った CMS とも競合する」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、eWeek および InternetNews.com の主任編集者。