東芝ソリューションは、ゆりかもめや東芝と共同開発した「鉄道輸送計画 ICT ソリューション SaaS(TrueLine)」の運用を、東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)で開始した。

東芝ソリューションでは長年培ってきた「輸送計画システム」をクラウドコンピューティング化し、ファーストユーザーとしてゆりかもめに提供する。

「鉄道輸送計画 ICT ソリューション SaaS(TrueLine)」には、「運転曲線作成サービス」「基本ダイヤ作成サービス」「乗務員/車掌運用作成サービス」「車両割当作成サービス」「構内作業計画作成サービス」「GIS 運行監視サービス」の各サービスがある。

東芝ソリューション、ゆりかもめに「鉄道輸送計画」をクラウドサービスで提供
トータルな輸送計画システム

今回、ゆりかもめで運用を開始した「運転曲線作成サービス」は、列車のダイヤ検討で基準となる運転時分を求める重要なもの。地上設備条件(曲線、勾配、トンネル等)や車両条件(編成、電動機、ブレーキ性能など)をもとに、速度・ブレーキなどの条件を入力し、自由度の高い画面操作で運転曲線を作図、駅間の走行状況をグラフで表示する。

車両編成作成画面
車両編成作成画面

ランカーブ描画
ランカーブ描画

これまで鉄道事業者は各社独自の輸送計画システムを構築してきたため、システム導入コストの負担が大きかった。また、自社設備が被害を受けた場合の再構築スピードやコスト、セキュリティの課題があった。

また、運転曲線の作図は、運転理論に基づいて複雑な計算を行い、手作業で作図していたため、専門知識と労力が必要だった。

「運転曲線作成サービス」を利用すると、画面操作だけで作図できる。特に、ゆりかもめが採用している車両は鉄輪ではなくゴムタイヤであるため、運転理論で必要なブレーキ抵抗などの係数が通常と異なるにもかかわらず、実測データを基に新たに計数の算定を行うことで、実態に近い作図ができる。

また、エネルギー消費量も算出できるためエネルギー削減量を予測できるので、別サービスの「基本ダイヤ作成サービス」と連携して、省エネダイヤも実現できるそうだ。