GNU の30周年

30年前、Linux Planet は、ソフトウェアの世界を今日のように変えたものの誕生を目撃した。1983年9月27日、Richard Stallman 氏が usenet に「Free Unix!」で始まるメッセージを投稿したのだ。

【LinuxTutorial】 GNU の30周年、GNOME 3.10 と Guix 0.4 のリリース
Richard Stallman 氏
(C)Gisle Hannemyr
「Unix を解放せよ!

私はこの感謝祭から、GNU(GNU's Not Unix)と呼ばれる完全な Unix 互換のソフトウェアシステムを書き始め、それを利用者に無料で提供しようと考えている」


Stallman 氏が目標としたのは、UNIX のコードを使わず、UNIX プログラムを動作可能な互換 OS を構築することだった。

「最初の段階では、GNU はカーネルと、C プログラムを書き実行するために必要な、エディター、シェル、C コンパイラー、リンカー、アセンブラーなどのユーティリィティーで構成されることになるだろう。その後、Unix システムに通常提供されるものすべてと、その他あれば便利なものを徐々に追加していくつもりだ。それには、オンライン版と印刷版の取扱説明書が含まれる」

だが現在ではおそらく、GNU 自体よりも、Stallman 氏が GNU を開発しようと思い立ったその動機の方が、より重要だと考えられている。

「なぜ私は GNU を書かなければならないのか?

あるプログラムが気に入ったなら、そのプログラムは他の人とも共有できなければならない。私はこれを黄金律だと考えている。このため、私は秘密保持契約やソフトウェア使用許諾契約に署名できない。良心が邪魔をするからだ。

それで私は、自分自身の倫理に反しないでコンピューターを利用し続けるために、十分な数のフリーソフトウェアを開発することにした。そうすれば、フリーでないソフトウェア無しでもやっていくことができるからだ」


30年後の現在も GNU の取り組みは継続されており、GNU の背景にある考え方は、Free Software Foundation と GPL ライセンス、そして Linux を生み出す原動力となった。

30周年を祝う GNU

GNOME 3.10

GNU が支援するプロジェクトには、GNOME デスクトップも含まれる。

先週、GNOME 3.10 リリースが登場し、利用者に拡張されたインターフェイスと新たなアプリケーションを提供した。GNOME 3.10 リリースは、新ディスプレイサーバー「Wayland」を実験的にサポートしている。

GNOME 3.10

GUIX

GNU の本来のアイディアは、完全な OS の構築だった。この夢の実現には OS カーネルが必要であり、通常、Linux カーネルが代替として使われている。

Guix

GNU Guix プロジェクトは先週、GNU システムのバージョン0.4 をリリースした。

「我々は GNU の30周年を、GNU Guix バージョン0.4 のリリースで祝うことをお知らせする。このリリースは、5人の貢献者の2か月にわたる300のコミットによって実現したものだ。

≪中略≫

現時点では、Guix は i686 または x86_64 の GNU/Linux システム上、または仮想マシン上で利用可能だ。将来のバージョンは、スタンドアロンで動作するようになる」


Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、eWeek および InternetNews.com の主任編集者。