米国 Google の オープンソース担当ディレクター Chris DiBona 氏は、米国ニューオリンズで開催中の LinuxCon で基調講演を行い、「Android はオープンソースだ」というメッセージを聴衆に伝えた。

DiBona 氏は、2005年の Android の戦略的開発の当初から、このプラットフォームを支えるのはオープンであることだったと説明した。

2005年時点での Google の課題は、同社の検索エンジンの携帯電話への実装だった。当時携帯電話メーカーはクロ―ズドなシステムを採用しており、Google はキャリア毎に異なった対応を求められていた。DiBona 氏は次のように説明する。

「Google は利用者に対して、デスクトップと同じ検索体験を、携帯電話でも味わって欲しいと考えていた。だが当時、オープンソースの選択肢はなかった」

【LinuxCon 2013】 Google、「Android はオープンソースだ」
LinuxCon で基調講演を行う Chris DiBona 氏

Android は、Google による取り組みを容易なものにするという役割を果たす。同プラットフォームは、スマートフォンに検索エンジンが搭載されていることを、当たり前のものにした。

DiBona 氏は、Google は Android で、利用者が携帯電話に期待するミニマムな能力を提供したいと考えていたと述べた。また Google は、Google 検索を携帯電話に提供するための、キャリアとの個別契約をこれ以上続けたくないとも考えていたという。

「携帯電話事業者が、制限によって競争することはもはや許されない。そこには一定レベルの自由があるべきだ」

Android は Google にとっての大きな成功を収めた取り組みとなり、年々その規模は大きくなっているという。現在、Android デバイスは、毎日130万台アクティベートされていると、DiBona 氏は述べた。

Linux

Android はそのプラットフォームの一部で Linux を活用しているが、Android は過去には Linux コミュニティーとの間で問題を抱えていた時期があった。2010年、Google の Android コードは、メインラインの Linux カーネルから外れた。

その後、Android がメインラインの Linux カーネルに復帰したのは2012年の3月の Linux 3.3 カーネルからだった。DiBona 氏は、Android コードは、Linux カーネルの一部であるべきだと常に考えていたとコメントしている。

Android はオープンソースなのか?

Linux がオープンソースであるのは間違いないが、Android はオープンソースと言えるのだろうか?

DiBona 氏は、これについて疑問を持つ人もいるが、Android がオープンであることを証明する事実があると説明した。Android は、Google による関与や許可なく、誰にでもどんな製品にでも搭載して出荷することが可能だ。これは、オープンソースのパーミッシブライセンスによって実現されている。

講演の最後に DiBona 氏は、オープンソースは Android を Google に貢献可能にしている理由の1つであり、Android のコアにあるパワフルなコンセプトであると強調した。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、eWeek および InternetNews.com の主任編集者。