米国 PayPal は、電子決済システム「PayPal」において、店舗での一連の会計動作をすることなく、ハンズフリーで決済を完了できる新システム「PayPal Beacon」を発表した。第4四半期中にテストを進め、2014年の早い段階にはサービスを開始する予定。

PayPal Beacon は、PayPal アプリケーションと連携することで、財布から現金を出したり、クレジットカードを切ったりすることなく、完全に“ハンズフリー”で支払いを完了できる決済システム。支払いは口頭で確認するだけで、携帯電話にすら触れる必要がないという。

同システムには、「Bluetooth Low Energy(BLE)」技術を採用。店舗側は、PayPal Beacon デバイスをコンセントまたはパソコンに差し込み、BLE 技術を使用して、顧客の入店時にミリ秒単位でアプリケーションにサインを飛ばす。これにより来店客は店舗へ自動チェックインし、ハンズフリー決済が可能になる。また、店舗の POS システムには来店者の写真が表示され、店員は顧客の名前を把握することもできるそうだ。

入店するだけで支払い完了、PayPal が新決済システム「PayPal Beacon」を発表
PayPal Beacon デバイス

デバイスから BLE 技術を使用して情報が飛ばされる
デバイスから BLE 技術を使用して情報が飛ばされる

同社代表の David Marcus 氏は「利用者のプライバシーは完全に保護され、位置情報を追跡されるようなことはない。同システムの利用やチェックインを拒否したら、その行動は PayPal や加盟店側には伝わらない」と安全性について説明している。

なお、同社では実装に向けて PayPal Beacon の活用アイデアを Web サイトで募集中。採用された100人の開発者には、サービス開始前の API へのアクセス権が与えられるという。

PayPal Beacon 紹介動画