Linux カーネルに、2013年4つ目のメジャーリリースが登場した。利用者にパフォーマンスの向上と新たな機能を提供している。

Linux 3.11 カーネル「Linux for Workgroups」リリース、新ファイルシステム「Lustre」をサポート

Linux 3.11 カーネルの目玉となる新機能は、「Lustre」ファイルシステムのサポートだ。Lustre は、スーパーコンピューターの多くで、ハイ・パフォーマンス・コンピューティング(high-performance computing:HPC)向けファイルシステムとして採用されている。Lustre は、2007年に Sun Microsystems によって Cluster File Systems から買収されたが、Sun が2010年に Oracle の一部となってからしばらく放置されていた。だが2013年2月、Xyratex が Oracle から Lustre という名前と知的資産を取得した。

Linux 3.11 は、NFS version 4.2 のサポートも導入した。NFS 4.2 から導入される新機能には、サーバーサイドでのコピー機能があげられる。

「あるサーバーから別のサーバーにファイルをコピーする際には、データはネットワークを2回通過する必要があった。データはコピー元サーバーから一旦クライアントに渡り、クライアントからコピー先サーバーに転送されていたのだ。新しいコピー機能では、クライアントがサーバー間での直接のやりとりを認証可能になった」

Linux 3.11 は、システムメモリでのページスワップで「Zswap」圧縮キャッシュをサポート。パフォーマンス向上を可能にしている。Zswap とは、スワップメモリを実際にスワップする代わりに、動的に割り当てた RAM ベースのメモリプールに圧縮して書き込む技術だ。

「Zswap は CPU サイクルと引き換えに、スワップ I/O の削減を目指す。もし、圧縮キャッシュからの読み込みが、スワップデバイスからの読み込みよりも高速であれば、パフォーマンス向上が見込める」

ARM

Linux にとって、ARM アーキテクチャの重要性は日増しに高まっている。2012年12月の Linux 3.7 では、ARM の統一アーキテクチャサポートも実現した。

Linux 3.11 では、32ビットおよび64ビット ARM プロセッサでの「ヒュージページ」処理をサポートする。

Linux for Workgroups

Linux Torvalds 氏は、Linux 3.11 カーネルを「Linux for Workgroups」と名付けた。この名前は、1993年8月11日に Microsft が「Windows for Workgroups 3.11」をリリースしたことに由来するものだ。カーネルコードネームの変更は、今年2月にリリースされた Linux 3.8が「Unicycling Gorilla(一輪車に乗るゴリラ)」と命名されて以来、初のことだ。

Windows for Workgroups と Linux for Workgroups

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、eWeek および InternetNews.com の主任編集者。