私は長年 Black Hat セキュリティカンファレンスへの参加を続けているが、Pwnie 賞授賞式は、そんな私のお気に入りの楽しいイベントだ。

Pwnie(ポニー)賞とは、大きな業績のあったセキュリティ研究者や、大きな失敗をしたセキュリティベンダーや企業の IT セキュリティ部門に対して贈られる賞。複数の部門があり、賞品として、子ども向けのポニーのフィギュアが与えられる。

【Black Hat 2013】NSA 内部告発者スノーデン氏が Pwnie 賞を受賞

今年の Pwnie 賞では、ある2つの部門が個人的にとても興味深かった。その1つは「Epic 0wnage(エピクオナージ)」賞だ。賞の名前は、「諜報活動」を意味する「Espionage(エスピオナージ)」から来ている。

Pwnie 賞の公式サイトでは、Epic 0wnage 賞を次のように定義している。

「Epic 0wnage 賞は、最も大きな損害を与え、広く報道された事件の原因となったハッカーに贈られる」

今年の Epic 0wnage 賞は、逃亡中の Edward Snowden 氏に贈られた。Snowden 氏は、ブーズアレンハミルトン社に雇用され、コントラクターとして米国家安全保障局(NSA)で勤務。PRISM として知られる NSA の監視プログラムに関する秘密情報を暴露した。

Black Hat には NSA 局長である Keith Alexander 氏も参加していたが、残念ながら授賞式の場には姿を現さなかった。

もちろん、Snowden 氏もだ。

同賞のプレゼンターを務めた HD Moore 氏は、会場の聴衆に向かい、真面目な口調でこう述べた。

「Ed、もしそこにいるなら、でてきてくれ!」

Barnaby Jack 氏を偲ぶ

Pwnie 賞の発表会場は、例年であれば常に笑いに包まれている。だが今年は少し様相を異にしていた。Barnaby Jack 氏の死を悼むため、笑いの要素が抑えられていたのだ。

Jack には、「Pwnie Lifetime Achievement Award(Pwnie 生涯業績賞)」が贈られた。

Jack にむけた乾杯では、Pwnie 賞審査員である Chris Valasek 氏が聴衆に向かい「すべての酒を飲み干せ、そしてすべてのものをハックしろ!」とスピーチした。

Jack がここにいれば、Valasek 氏のスピーチに賛成の声をあげたことだろう。Barnaby Jack 氏を知る人々は、そう思ったはずだ。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、eWeek および InternetNews.com の主任編集者。
(この記事は、8月1日付け英文記事の抄訳です)