米国 Oracle は Java ME 3.3 をリリース。モバイル Java の状況を一歩前進させた。

Oracle は2012年9月に Java ME 3.2 をリリースすることで、同社によるモバイル Java プラットフォーム改革をリスタートさせた。Java ME 3.3 は、その改革をさらに前進させるものだ。

Java ME 3.3 で Oracle は、多くのモバイルアーキテクチャのサポートを追加した。これには、Raspberry Pi などの人気の高い ARM 評価ボード・開発ボードが含まれている。Raspberry Pi とは、低コストのコンピューター愛好者向けプラットフォームで、ARM プロセッサが搭載されている。Oracle によるサポートはまた、Cortex-M ベースのデバイス KEIL STM32 F200 評価ボードにまで拡張されている。

Oracle、モバイル向け Java の最新版「Java ME 3.3」リリース
KEIL 社による Cortex-M 搭載の評価ボード

Oracle で Java 製品管理担当 VP を務める Peter Utzschneider 氏は InternetNews.com に対し、Java ME 3.3では、開発者体験も向上されていると説明した。

Java ME 3.3 SDK では、Netbeans および Eclipse IDE 向けの新たなプラグインが搭載されている。Windows ベースの開発者に対しては、Windows 7 の 32 ビット版および 64 ビット版サポートを追加した。SDK は接続性と周辺機器を検証するエミュレーション機能も搭載している。

Java プラットフォーム統合プログラム

「モバイル市場は断片化が進んでおり、デバイスには異なったチップ、異なったボード、それにアーキテクチャが搭載されている。このため我々は、モバイル市場全体をカバーする、新たなパスを作ることにした」

Java プラットフォーム統合プログラムは、Oracle のパートナーに対して、Java ME のポーティングを許可するもの。Oracle 自身は直接サポートしない。Java ME 3.2 が2012年にリリースされた際、Oracle はポーティングレイヤを提供した。

Java プラットフォーム統合プログラムでは、Java ME 3.3 の機能をポーティングするだけでなく、追加 API や機能をパートナーが独自に追加可能だ。

「パートナーはソースコードを入手できる。彼らは、ポーティング時にプラットフォームを拡張し、バイナリを市場に投入する」

Java ME 成功のカギは?

Java ME に新たな息吹をもたらそうとする Oracle の試みは、2012年の Java ME 3.2 リリースから徐々に実を結びつつある。

Utzschneider 氏は、この勢いを維持できるかどうかは、Java ME がさらに多くのモバイルデバイスにポーティングされるかどうかにかかっていると述べた。これが、Java ME 3.3 と、Java プラットフォーム統合プログラムが重要な理由だ。

「ワイヤレスモジュール開発者にとって、これは本当に重要だ。これなしでは、彼らは独自の開発フレームワークを構築せねばならず、浸透の妨げとなるだろう。だが、Java レイヤがあるだけで、開発者は Java 開発コミュニティにアクセスできるようになる」

Java ME 成功に向けた次の計画は、消費電力やリソースが制限されたデバイスに向け、Java ME を向上させることだ。

「次なる大きな飛躍は、来年の春にやってくる。我々は Java SE と ME の同時リリースを予定している」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。