米国連邦政府がインターネット企業に対して、ユーザーパスワードと、パスワードを保護するために使用している暗号化アルゴリズムおよび"ソルト"の開示を要求したという。CNET をはじめとする米国メディアが伝えている。

この件を最初に伝えたのは、CNET だった。

「米国政府は主要なインターネット企業に対して、保管しているユーザーパスワードの開示を要求していた。この件に詳しい2名の業界関係者が語った。これは、過去に明らかにされてきた監視手法よりも、さらに深刻なものだ。《中略》インターネット業界情報筋の1人は匿名を条件に次のように述べた。

『米政府がパスワードを要求しているのは間違いない。我々は、その要求を拒否している』」

Examiner は、連邦政府が情報を要求する権限を持っているのかについて論じている。

「エリック・ホルダー氏が所轄する司法省は、同省がユーザーパスワードを要求する権限を持っていると主張している」

Business Insider は、今回の報道は Edward Snowden 氏によるリークよりもさらに深刻なものだと述べている。

「今回の報道により、事態は NSA の内部告発者 Edward Snowden 氏によって明かされたよりも深刻であることがわかった。Snowden 氏は、連邦政府は Google、Facebook、Microsoft、およびその他の大手 Web プロバイダーのサーバーに対するアクセス権限を与える PRISM と呼ばれるプログラムを保有していると主張していた。これらの企業はプログラムの存在を否定し、特定の法的要求に対して個別に応じていただけだったと説明していた。

CNET が報じたパスワードの法的請求の深刻さは、ユーザーアカウントからの一回限りのデータ取得の比ではない。例えば誰かが Gmail のパスワードを入手した場合、その人物はカレンダー、チャット履歴、Drive 内の文書、Gmail でのチャット、Google+ への書き込みに、長期に渡ってアクセス可能になる」

SlashGear はこのシステムが悪用される可能性を指摘している。

「政府がパスワードを要求するとき、対象者はテロリストまたは凶悪犯罪者ではないかと疑われる人物に限られるのは間違いないだろう。だが、政府関係者も人間であり、彼らがシステムを悪用しないとは限らない」