Apache Software Foundation はオープンソースのオフィススイートの最新版「OpenOffice 4」をリリースした。

Apache、オープンソース オフィススイートの最新版「OpenOffice 4」をリリース
Apache OpenOffice 4

OpenOffice プロジェクト運営委員会の Rob Weir 氏は InternetNews.com に対し、今回のアップデートについて次のように説明した。

「今回のアップデートは大規模なもので、リリース準備には1年近くかかった。OpenOffice に対してなされた変更は、目に見える機能追加から、ぱっと見にはわからない改善まで、実に膨大なものであり、メジャーアップデートと呼ぶにふさわしいリリースとなっている」

OpenOffice は2011年6月に Oracle から Apache に移管され、2012年10月には Apache のトップレベルプロジェクトとなった。

OpenOffice 4.0 の注目すべき新機能としては、「サイドバー」が挙げられる。サイドバーは、頻繁に利用するツールへのアクセスを容易にするもの。ある意味では、Microsoft が Office に導入した「リボン」に似たものと言えるかもしれない。Weir 氏は次のように説明する。

「Microsoft のリボンと我々のサイドバーはどちらも、メニューをプルダウンしたり、ダイアログボックスに何かを入力したりしなくても、最もよく利用する設定や機能にアクセス可能にするためのアプローチだ。これによって、利用者の生産性向上を目指している」

だが、Microsoft のリボンと、OpenOffice のサイドバーには、大きな違いが1つある。

「サイドバーはその名が示すとおり、UI の横(サイド)に置かれている。これは、現在広く利用されているワイドスクリーンモニターが横方向に広いというメリットをフルに活用するものだ。サイドバーは、リボンよりも賢いやり方だと思う」

OpenOffice サイドバー
OpenOffice サイドバー

OpenOffice 4.0 では、図版やビットマップのレンダリングなどを含む、パフォーマンスも向上している。

下位互換性

メジャーアップデートが実施された場合、以前のバージョンとの互換性はある程度犠牲になるのが普通だ。だが Weir 氏は、OpenOffice 4.0 は、Apache OpenOffice および OpenOffice.org の初期バージョンとの下位/上位互換性を保持していると述べた。

「だが、初期バージョンのために書かれた拡張機能の一部には、API が変更されたため、アップデートが必要なものがあるかもしれない。我々は API の変更を、メジャーアップデートの際にだけ実施するようにしている。OpenOffice 4.0 向けに作られた拡張機能は、4.1 や 4.2 でも利用可能だ」

LibreOffice


OpenOffice.org は、2010年9月 LibreOffice によってフォークされた。現在、Red Hat、SUSE、Ubuntu を含む主要な Linux ディストリビューションは、デフォルトのオフィススイートとして OpenOffice ではなく、LibreOffice を採用している。

Weir 氏は、Apache OpenOffice は、Microsoft Office や LibreOffice 利用者に対して、代替となる選択肢を提供していると述べる。

「Apache OpenOffice 3.4.1 と 3.4.0 は5,800万を超えるユーザーによってダウンロードされ、最も人気が高く、広く利用されるオープンソースのオフィススイートとなった(と私は考えている)。もし商用版を含むオフィススイート利用者すべてが、利用中の製品と OpenOffice を比較した場合、Apache OpenOffice 4.0 の利用者数は、さらに増加するだろう」

OpenOffice の今後

OpenOffice プロジェクトは現在、OpenOffice 4.0 の追加言語の翻訳を計画していると Weir 氏は述べた。これは、今後数週間で終了する予定だという。

OpenOffice の次期バージョンは、OpenOffice 4.1。このリリースでは、Accessibility2 サポート、CMIS サポート、インストールレベルのパッチサポート、そして Microsoft Office との相互運用サポート強化などが予定されている。

「4.1 のリリース日程は決まっていない。だが、年内にはなんとかしたいと望んでいる」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。