東京工業大学(東工大)日本電気(NEC)、日本ヒューレット・パッカード(日本 HP)、エヌビディア・ジャパン(NVIDIA)の3社は、東工大学術国際情報センター(GSIC)で運用中のスーパーコンピュータ「TSUBAME2.0」を増強し、今秋までに理論演算性能値が単精度 17PFLOPS、倍精度 5.7PFLOPS の「TSUBAME2.5」にすると発表した。この性能は、TSUBAME2.0 に比べ約2.4倍の高さで、世界最高レベルだという。

TSUBAME2.0 は、東工大の GSIC を中心に3社などが開発したスーパーコンピュータ。1PFLOPS を日本で初めて超えた「ペタコン」として、2010年から運用している。演算性能は 2.4PFLOPS あり、2010年のスーパーコンピュータ世界ランキング TOP500 で4位に入った関連記事。しかも、高い演算能力を少ない消費電力で実現する点が特徴で、スーパーコンピュータの省電力性能にもとづく世界ランクキング The Green 500 で1位を獲得した実績も誇る関連記事

現在 TSUBAME2.0 は活発に利用されている。繁忙期には利用率が90%を超え、99%に達することもあり、運用予定期間は2年以上残っているが計算資源が逼迫(ひっぱく)した状態にあるそうだ。

今回の増強は、消費電力を現状維持、または削減しつつ行う必要があるため、現有の GPU アクセラレータを全部または一部置き換える形で増強装置を導入する。TSUBAME2.5 では、GPGPU(汎用目的 GPU)として米国 NVIDIA の「Tesla K20X」を採用し、1台当たり 1,310GFLOPS の演算性能を実現させる。また、現在使われているアプリケーションは、TSUBAME2.5 でも引き続き利用可能とする。

なお、2015年末にはさらに強力な「TSUBAME3.0」の導入を予定しており、東工大らは今回の増強を TSUBAME3.0 へつながる「重要なステップ」と位置付けている。