米国テネシー州の鳥類保護区 Feathered Angels Waterfowl Sanctuary は、獣医や3D 印刷会社 NovaCopy と協力し、生まれつき足の不自由なアヒル“Buttercup”君に3D プリンタで製作した義足をプレゼントした。

生まれつき足が不自由なアヒル「Buttercup」君、3D プリンタで義足を製作
モデルとなる足型を見つめる Buttercup 君
(出典:Feathered Angels Waterfowl Sanctuary)

2012年11月に高校の生物研究室で孵化した Buttercup 君は、生まれつき左足が後ろ向きになっており歩行に不自由を強いられていたという。彼はその後2013年1月に同保護区に移され、スタッフの Mike Garey 氏と獣医の Shannon McGee 氏が協力して義足の製作準備を開始した。

まずは兄妹アヒル Minnie の写真から3D モデリングを行い、モデルとなる足を複製。これを元に、水泳時にも抜けないよう考慮されたブーツ型の義足の製作を進めた。 印刷は、テネシー州の3D 印刷会社 NovaCopy が協力。通常の3D プリンタで使われるプラスティックは義足には固すぎるため、シリコン製の義足を成形するための型を3D プリンタで出力した。

兄妹アヒル Minnie の足の写真から3D データをモデリング
兄妹アヒル Minnie の足の写真から3D データをモデリング
(出典:Feathered Angels Waterfowl Sanctuary)

3D プリンタで出力したモデルを元にブーツ型の義足を製作していく過程
複製したモデルを元にブーツ型の義足を製作していく過程
(出典:Feathered Angels Waterfowl Sanctuary)

 Buttercup 君は並行して元の足を切除する手術を行い、6月30日、試作品の義足を装着して歩行に挑戦。その様子を映した動画が、Facebook ページ「Buttercup Gets a New High Tech Foot」で公開された。

Buttercup 君が義足を付けて歩行する様子
(出典:Feathered Angels Waterfowl Sanctuary)

なお、完成版の義足も近日中に装着されるとのこと。また、Buttercup 君のこれまでの軌跡も同ページより確認することができる。赤い義足を付け、よちよちと“普通に”歩く姿には感動を覚えると共に、3D プリント技術の未来に期待を抱かずにはいられない。