サーバー OS の中には、長期に渡る使用を前提に開発されているものがある。IBM AS/400 は、そのようなシステムの1つだ。

AS/400(Application System/400)は1988年6月に登場した。25年経過した2013年の現在も同 OS は健在だ。だが、そのブランド名は変更されている。

IBM は2008年、AS/400 をリブランドした。IBM の Ian Jarman 氏は、InternetNews.com に対し、次のように説明している。

IBM AS/400 が誕生25周年を祝う:AS/400 は2038年にも存在しているか?
「現在では、我々は AS/400を『IBM i』と呼んでいる。『i』は、『インテグレーション』の『i』だ。IBM i は、現在は IBM の Power システムと PureSystems 上で稼働している」

AS/400 OS は、25年前の誕生時から、IBM DB2 リレーショナルデータベースを内包したインテグレーテッド OS だった。

PHP

AS/400 が誕生したとき、オープンソースという概念はまだ存在していなかった。2013年、IBM i は、オープンソースの PHP 言語を統合している。Jarman 氏は次のように説明している。

「IBM i プラットフォーム上で最も力強い成長を示しているアプリケーションは PHP によるものだ。顧客は PHP を、Web やモバイルアプリとのリンクに使用している」

RPG IV

AS/400 が登場したとき、同プラットフォーム上で最も利用されていた言語は、RPG IV だった。RPG IV も、25年後の現在も健在だ。Jarman 氏は、AS/400 が25年間で変化したように、RPG IV も変化したと述べた。

「RPG は、驚くほど効率の高いトランザクション処理言語だ」

Jarman 氏はまた、RPG IV は PHP や Java などの言語とも連携が可能だと述べた。

「開発者は、PHP をフロントエンドに使用し、バックエンドでは RPG IV を使用している。これは、とても人気の高い組み合わせだ。PHP の世界から来た開発者は、新しい RPG IV に簡単に慣れることができる」

AS/400、AIX、Linux

IBM の Power アーキテクチャ上では、1つのサーバー上に、IBM i、AIX、Linux システムを構築可能だ。このマルチ OS 環境は、PowerVM 仮想化技術によって実現されている。

「IBM i 利用者のほとんどが、PowerVM を利用してシステムを仮想化している。利用者にとって、複数の OS 使用は特別なことではない。顧客は、マルチ OS によって、高い効率性を実現している」

AS/400 の次の25年

IBM は AS/400 の25週年を祝っているが、現在の栄光に満足しているわけではない。IBM は来年の IBM i 7.2 のリリースに向けて、同プラットフォームの開発とイノベーションを継続している。

AS/400 が登場した25年前から現在まで、そのアーキテクチャのカギとなっているのは、ハードウェアに依存しないマシンインターフェイスであると、Jarman 氏は強調した。

「これにより、IBM i は技術の変化の影響を受けずに済む。将来を予測するのは難しい。25年後、IBM i を取り巻く技術がどのようなものに変化しているのか、予想することはできない」

だが、IBM i は、ハードウェアの変化の影響を受けにくいプラットフォームだ。これは、IBM i が、25年後も生き延びている可能性があることを示唆している。

「25年前、IBM はテクノロジーに依存しない OS としての AS/400 開発を目指し、それを実現した。これを考えれば、IBM i アプリケーションが25年後にも稼働していることは、十分にありうるだろう」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。