イグアスは、米国3D Systems 製の低価格なパーソナル3D プリンタ「Cube」について、6月下旬より購入予約受付を開始する。価格は16万円(税抜)。製品は既に日本に到着しており、順次出荷予定とのこと。

遂に十万円台のパーソナル 3D プリンタ「Cube」登場--イグアスが6月下旬より販売
パーソナル3D プリンタ「Cube」(出典:イグアス Web サイト)

また、販売開始に先立ち6月17日より同社の3D プリンタショールーム「CUBE」にて同製品を実機展示する。一般公開前の6月14日には、報道関係者向けに内覧会が開かれた。

Cube は、米国にて既に発表され、ネット販売のみで展開しているパーソナル3D プリンタ。現在流通している個人向け製品の中では、最小かつ高精度を誇るという。

内覧会では冒頭、イグアス代表の矢花達也氏が Cube の国内販売開始について、「これまで企業向けに1,000万円程度の中型機を販売してきたが、Cube ではそれらとほぼ同じことができ、かつ飛躍的に値段が安い。今回の製品販売については、個人やクリエイター、ワークショップなどを通して寄せられた要望を反映した」と説明した。

イグアス代表 矢花氏
イグアス代表 矢花氏

Cube の主な製品仕様は、シングルヘッドで積層ピッチ0.2?、最大造形サイズは140×140×140?となる。素材は ABS/PLA 樹脂が使用可能で、各素材のカートリッジは16色展開。専用カートリッジは、両素材とも6,000円(税抜)で販売する。

専用の接着剤を塗った天板に出力していく様子
専用の接着剤を塗った天板に緑色の樹脂で出力していく様子

また、本体サイズは260×260×340mm、重量4.3kgと非常にコンパクトで、本体カラーは雑貨のようなポップなカラーを含む5色展開。オフィスや学校にも最適なサイズとなっている。

インテリア雑貨のようなポップな5色展開
インテリア雑貨のようにポップな5色

造形時間については、高さ10cm程度で中身の詰まった模型であればおよそ40分で出力が可能。スマートフォンケースでも60分程度で完成するとのこと。同じ大きさでも、中が空洞のものより、中身が詰まっているものの方が時間がかかるようだ。
 
10cm程度の塔の模型で所要時間は40分程度
10cm程度の塔の模型で造形時間は40分程度(右は底面)

専用ソフトウェア「Cube Software」は Windows/Mac OS でサポートされ、プリントファイルデータは USB または Wi-Fi で転送する。

Cube Software 上で10cmほどの小さな人形を出力指示
Cube Software 上で10cmほどの小さな人形を出力指示

およそ15分でこの程度まで出力された
およそ15分でこの程度まで出力された

同社は、製品のターゲット市場として、コンシューマ市場/SOHO 企業/デザイン関連などを想定。発売当初の販路は、ショールームに併設する FabCafe 店頭やオンラインからの受注を予定している。また、ProJet パートナーやケイズデザインラボと協力し、学校・教育機関や一般企業へも流通拡大していくという。初回のロットは700台を用意しており、年間販売数は1,000台を目標に掲げるそうだ。

今後のビジネス展開としてはサポート・技術情報の提供や、デザインデータ配布などを行うコミュニティーサイト機能、個人向け時間貸しサービスなどを予定しているとのこと。

ちなみに、昨年10月に渋谷にオープンした3D プリンタショールーム CUBE では、3D Systems 社の中型3D プリンタを始め、breuckmann 社の3D スキャナなどを展示中。オープン開始から、来場者は既に1,500名を超えるそうだ。

急速に身近に感じられ始めた3D プリンタ。企業や教育現場での新たな活用はもちろん、一家に1台所有できる日もそう遠くはないのかもしれない。