お掃除ロボット「ルンバ」を開発した米国 iRobot と、ネットワークベンダー米国 Cisco は、オフィス向けにデザインされたテレビ会議ロボットを発表した。「Ava 500」は、オフィス内を動き回り、離れた場所にいる従業員をテレビ会議技術で繋ぐものだ。

お掃除ロボ「ルンバ」を開発した iRobot、Cisco と共同で「テレビ会議ロボ」を開発
テレビ会議ロボット「Ava 500」

GigaOm は、この件を次のように伝えている。

「ネットワークの巨人 Cisco は、ロボット掃除機を販売する iRobot と提携し、Ava 500 と呼ばれるロボットプラットフォームを開発する。この複合製品は、Cisco の高価ではあるが美しいテレプレゼンスソフトウェアと、iRobot のナビゲーション技術を合わせ持つものだ。ロボット会議システムは、来年早々にも登場する予定だ」

会議室に入室する Ava 500
会議室に入室する Ava 500

PCMag は、Ava 500 の機能に触れている。

「Ava 500 を利用すれば、遠隔地にいる従業員は iPad アプリを使ってミーティングルームを選択し、ロボットをオフィス内のそのエリアまで導くことが可能となる。

Ava 500 は、iPad から遠隔操作可能
Ava 500 は、iPad から遠隔操作可能

Ava 500 の配備前には、『探査モード』を実行し、Ava 500 にオフィスフロア全体の配置を学ばせなければならない。このプロセス完了後は、ロボットは命令されれば、オフィス内のどこにでも自動的に移動可能となる。移動中は、廊下を行き交う従業員にぶつからないよう、障害物を避けながら前進できる。21.5インチのスクリーンにより、ロボットは HD 画質の映像と音声を提供可能だ。画面の高さはリモートコントロールでき、ミーティング参加者が着席しているか、立っているかによって、最適な位置に調整できる」

オフィスフロアを学習中の Ava 500
オフィスフロアを学習中の Ava 500

Mashable は、Cisco と iRobot がどのように協働したのかを伝えている。

「Cisco のフューチャリスト Dave Evans 氏がロボットを通じて私に語ったところによれば、ロボットの上半身には Cisco のテクノロジーが、下半身には iRobot のテクノロジーが活用されているという。Cisco が提供したのは21.5インチサイズ、1080p 解像度の画面とカメラ、そして Wi-Fi 接続を持つ EX60 パーソナルビデオエンドポイント。高さ1.65メートルから1.32メートルの間でスライド可能な画面が Ava 500 のボディに取り付けられている。1.32メートルとは、参加者が着席するミーティングに最適の高さだという」

Ava 500 は、会議終了後、自動的に充電ステーションに戻る これは、iRobot の技術だ
Ava 500 は会議終了後、自動的に充電ステーションに戻る
これは iRobot の技術だ

Bloomberg BusinessWeek は、Ava 500 の発売時期や価格に触れている。 

「iRobot は2014年まではデバイスの出荷を開始しない。価格情報も仮のものだ。だが、安いものではなさそうだ。iRobot は Ava 500 を月間2,000から2,500ドルでリースすることになると、iRobot の Angle 氏は見積もっている。これは、Ava 500 が中小企業向けやスタートアップ企業向けのものではないことを示唆している。iRobot は、顧客の元でマシンのテストを近日中に開始する計画があるため、今日 Ava 500 を発表した。Wainhouse Research のアナリスト Andrew W. Davis 氏は、Ava 500 について、次のように述べている。

『Ava 500 は、ビデオ会議、ロボット工学を含む、様々な産業に新境地を開くものとなるだろう』」

Ava 500 を利用すれば、遠隔地からの工場視察なども可能になる?
Ava 500 を利用すれば、遠隔地からの工場視察なども可能になる?

iRobot による Ava 500 プロモーションビデオ