海外旅行、ベンツ、現金。ソフトウェア開発者の人材不足に悩む米国企業は、社内の従業員に対し、友人・知人で優秀な人材がいれば紹介するよう働きかけている。そのような紹介プログラムでは、紹介した人材が採用された場合、インセンティブとして、先にあげたようなものが与えられるのが普通だ。

米国シアトルで「サービスとしてのドッグシッティング(Dogsitting-as-a-Service:DaaS)」を提供する企業 Rover.com も、開発者の採用に悩む企業の1つ。同社は、従業員が開発者を紹介した場合、子犬をプレゼントするという新たな紹介プログラムをスタートさせた。米メディア The Register が伝えている。

ソフトウェア開発者を紹介したら「子犬」をプレゼント ― シアトルの「DaaS」企業 Rover.com による人材紹介プログラム
Rover.com の求人広告より(出典:Rover.com)

同メディアが伝えたところによれば、同社の求人ページには次の1文が掲載されていたという。

「従業員が紹介した人材を会社が雇用した場合、従業員には子犬がプレゼントされる。もう一度繰り返そう。子犬だ。また、Rover.com での一年間の無料のドッグシッターサービスも受けられる」

実際には、従業員は子犬ではなく、子犬を購入するための費用1,000ドルを与えられるそうだ。さらに、ドッグシッターサービスを受けるための費用1,000ドルも与えられる。

Rover.com の Scott Porad 氏は、この紹介プログラムについて、The Register に次のように説明している。

「エンジニアの採用で、Amazon.com や Zynga などの有名ハイテク企業と競合するのは困難だ。だから、この状況を打破できる新しいプロモーションを実施したいと考えた。そして、そのプロモーションは、『Rover.com は、犬にまつわるあらゆるものを提供する』という我々のブランドにフィットしたものにしたかった」

Rover.com の求人広告より(出典:Rover.com)
Rover.com の求人広告より(出典:Rover.com)

このプロモーションは狙い通り、多くの注目を集めた。だが、Rover.com が必要としている4名の開発者を集めるには至らなかったという。同紹介プログラムで採用となった開発者は、まだ1名だけだそうだ。

だがこれは、子犬をもらった従業員が1名はいることを意味している。Porad 氏は次のように語っている。

「紹介者となった従業員が子犬を買ったという話は聞いた。だが、まだその子犬には会えていない」