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 NASA(National Aeronautics and Space Administration:米国航空宇宙局)の発表によると、リング星雲は、これまで信じられてきたベーグル型ではなく、中心部が詰まったジェリードーナッツのような形をしているそうだ。NASA のハッブル宇宙望遠鏡の新たな観測で明らかになった。

ハッブル宇宙望遠鏡は、地上約600キロメートルの上空にある軌道を周回する宇宙望遠鏡。グレートオブザバトリー計画の一環として打ち上げられた。宇宙の膨張を発見した天文学者 Edwin Hubble に因んで名づけられた。主鏡の直径2.4メートルの宇宙天文台で、大気や天候の影響を受けないため、地上からは困難な高い精度で天体観測ができる。

リング星雲の特徴の姿は、天文学の書籍の表紙を飾るなど、人気があるが、ハッブル宇宙望遠鏡が、太陽に似た、老いて死にかけた星の周りを覆う燃え上がるガスを観測したところ、新たなねじれが明らかになった。 「星雲はベーグルというよりむしろジェリードーナッツのようだ。中心部は物質で満たされている」と、テネシー州ナッシュビルにある Vanderbilt University の C. Robert O'Dell 氏は語る。O'Dell 氏は、ハッブルと地上に設置された望遠鏡をいくつか使い、象徴的な星雲像の最高の眺めを取得する研究チームを率いている。

O'Dell 氏はまた、「ハッブル宇宙望遠鏡で得られた詳細から、(リング星雲の)実際の姿は、星雲に対して歴史的に考えられてきた古典的なものとは完全に異なる形状だということがわかる。ハップルの新しい観測では、星雲の細かい部分がより鮮明に見え、以前考えられたもののようには単純ではない、ということがわかる」と語った。

リング星雲は地球から約2,000光年離れており、ざっと1光年の大きさだ。こと座にあり、アマチュア天文学者に人気があるという。 以前にいくつかの望遠鏡で行われた観測では、リングの中心にガス状の物質が発見されたが、ハッブルの鮮明な「Wide Field Camera 3」による新たな画像では、星雲の構造がより詳細に見える。

O'Dell 氏のチームによると、リングは、青いフットボール形状の構造で、構造の各端部はリングの端から突き出しているそうだ。 ハッブルの画像にある、青い構造物はヘリウムの光で、リングの中心部にある白い小さな星からの放射物がヘリウムを刺激し、輝かせている。白い小さな星は、太陽に似た星の残存物で、星は自分の水素燃料を使い果たして重力作用で崩壊し、こじんまりとした物体になった。

NASA のハッブル宇宙望遠鏡でリング星雲の本当の姿が明らかに
ハッブル宇宙望遠鏡で明らかになったリング星雲の真実 (提供:NASA)