Fedora 19 は思考実験ではない。実在する Linux ディストリビューションだ。そしてその Fedora 19 がベータに到達した。

Fedora 19 「シュレディンガーの猫」にベータが登場 ― ファイアウォール、可用性、開発者環境が向上
シュレディンガーの猫」というコードネームを持つ Fedora 19 には、サーバー管理者、開発者に向けた多くの新機能が搭載されている。

Fedora 18 のリリーススケジュールは遅れを繰り返した。Anaconda インストールシステムのオーバーホールが必要だったためだ。だが、Fedora 19 では、開発はオリジナルスケジュールにほぼ沿った形で進められている。

Fedora プロジェクトリーダーである Robyn Bergeron 氏は InternetNews.com に対し、Fedora 19 の特徴について次のように述べた。

「通常、Fedora の新しいリリースには、多くの新機能が搭載される。だが今回追加された機能には、目立たないものが多い」

例えば Fedora 19 では、systemd サービスマネージャによるリソース制御が向上している。

セキュリティも Fedora 19 で強化されたポイント。「firewalld」ファイアウォールアプリケーションに対する機能強化がなされている。

「多くの機能向上がなされ、firewalld は、システム管理者にとってより使いやすいものになった。以前はシステム全体に対するファイアウォールとして機能していたが、現在の firewalld は、より細かなコントロールが可能になっている」

新たな firewalld は、マルチテナントのクラウド環境で、ユーザー、プロセスを隔離しなければならない際に、その力を発揮するだろう。

高可用性

Fedora 19 では、可用性も向上している。Fedora はこれまで、Pacemaker、Corosync スタックを活用してきた。

Fedora 19 では、これらスタックはクラウド時代に向けて拡張されている。仮想マシンのリソースを、高可用性のために活用可能となっているのだ。

仮想化もまた、Virt Storage Migration によって向上している。使用中のストレージを、ダウンタイムなしで他のホストにマイグレート可能となった。

開発者機能

Fedora はシュレディンガーの猫により、理想の開発者環境を提供する。

Fedora 19 は、人気の高いオープンソースの開発言語と、node.js、PHP 5.5、Ruby 2.0.0 などの開発者向けフレームワークの最新版を搭載している。

また、Fedora 19 では、DevelopersAssistant 機能も提供している。Fedira の wiki によれば、この機能は「様々な言語における開発者環境の設定を目指したもの」ということだ。

Bergeron 氏は次のように語った。

「優秀な開発者に Fedora を利用してもらうのは非常に重要だ。我々は彼らに Fedora を使って開発して欲しいと考えているし、最新の機能の恩恵を受けて欲しいと考えている」

Fedora 19 の最終版リリースは、7月2日に予定されている。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。