Linux が成長を続けているのは、それが、あらゆるユースケースに対応する多くのディストロを持っているからだ。

先週は、全く異なるユースケースに対応する、2つのディストロが登場した。Puppy と Backbox の最新版がリリースされたのだ。

1.Puppy 5.6

Puppy Linux は、安定性、信頼性、そしてその小さなサイズで、ここ数年忠実なファンベースを獲得してきた。最新版である Precise Puppy 5.6 はさらにサイズが小さくなっており、ディストリビューション全体が 169.6MB の ISO イメージに収まっている。そう、このディストロは、メモリ内だけで実行可能なのだ。

【LinuxTutorial】小さな「Puppy 5.6」、セキュリティに強い「Backbox 3.05」、そして肥大化した Linux 3.10 -rc3 のリリース
Puppy Linux のマスコット「Puppy」
現在は行方不明

Puppy 5.x ブランチのビルドでは、同ディストロ独自の「Woof」ビルドシステムが利用されている。これは、Debian や Ubuntu など、他のディストロからパッケージをプル可能なものだ。

Puppy を開発した Barry Kauler 氏は、Blog に次の投稿をしている。

「Precise Puppy 5.5 と比較して、最新の Puppy はいくつかの素晴らしい新機能を提供している。新機能には、Xorg ビデオウィザード(強制再起動の回復機構付き)、アナログモデムドライバに対応した 非 PAE 3.2.44 カーネル(Puppy はダイアルアップ回線を使うマシンにも対応できる)、より多くのアプリケーションの国際化およびアップグレードなどが含まれる。さらに、膨大な数のインフラ/システムレベルでのバグフィックスと機能向上がなされている」

Puppy 5.6 は、「Puppy download page」からダウンロードできる。

2. Backbox 3.05

Puppy は、古い、あるいはリソースが制限されたハードウェアに向いたディストロだが、Backbox はセキュリティが重要視される環境に向いたディストロだ。

BackBox Linux
BackBox Linux

BackTrack、現在は Kali Linux として知られるディストロは、セキュリティ上の弱点を発見する「ペネトレーションテスト」に最も適した Linux と言われている。だが、Backbox もこの分野でトップクラスに入るディストロだ。

「BackBox チームは、BackBox Linux のアップデートリリースを発表する。バージョン3.05には、Linux カーネル3.2、compat-wireless 3.8(Aircrack-NG パッチ適用済み)、Xfce 4.8 などが含まれている」

Backbox 3.05 は、Bacbox Web サイトの「Downloads」ページからダウンロードできる。

3. Linux 3.10 -rc3

Linux をリソースの制限されたハードウェアに対応させたり、あるいはスケールアップ可能にさせたりしているのは、そのカーネルと多くのドライバであることは言うまでもない。

開発中の Linux 3.10 カーネルは、現在 -rc3 段階にまで到達している。これは過去最大のカーネルの1つとなっている。ただし、サイズがだ。Torvalds 氏は5月27日のニュースグループに、次の投稿をしている。

「新しい週の始まりに、新しい rc をリリースする。

これは、『大きな』リリースだ。

まったくうれしくはない。-rc3 は -rc2 よりも、サイズがはるかに大きいのだ。特に目立って大きなものがあるわけではない。細かなものが積み重なっただけだ。どうも、rc2 に間に合わず、rc3 で間に合ったという人が沢山いたらしい。なんてこった」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。