宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5月21日、惑星分光観測衛星「SPRINT-A」を搭載したイプシロンロケット試験機(以下、イプシロン)を8月22日に内之浦宇宙空間観測所から打ち上げることを発表。また、機体デザインを公開した。

JAXA、イプシロンロケット試験機を8月打ち上げへ--機体デザインを公開
イプシロンロケット試験機(出典:JAXA)

イプシロンは、全長24.4メートル・3段式の小型固体ロケットで、2006年に引退した M5 ロケットの後継機。SPRINT-A を所定の軌道に投入することが主なミッションとなる。

SPRINT-A は、地球を回る人工衛星軌道から金星や火星、木星などを遠隔観測する、世界初の惑星観測用の宇宙望遠鏡。極端紫外線(EUV)分光器によるイオトーラス(プラズマが濃い領域)の観測や惑星外圏大気と太陽風の相互作用の観測を行うという。

惑星分光観測衛星「SPRINT-A」外観図(出典:JAXA)
惑星分光観測衛星「SPRINT-A」外観図(出典:JAXA)

なお JAXA は、イプシロンの機体デザインを公開。日章旗と JAXA のロゴを機体1段目の正面および背面の上部に掲出するほか、固体ロケットの伝統色彩をベースに、将来に向かう進化のイメージを下から上に向かって表現したという。また、2013年4月10日から5月7日の間に一般公募で受け付けた応援メッセージも機体デザインに追加する予定。

そのほか JAXA は三菱重工業(MHI)と共同で、宇宙ステーション補給機「こうのとり」4号機(HTV 4)を搭載した H-2B ロケット4号機を8月4日に種子島宇宙センターから打ち上げる予定。

H-2B ロケットは、JAXA と MHI が共同開発した国内最大のロケット。H-2B ロケット4号機は、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を輸送する HTV 4 を高度約300kmの軌道に投入することが主な任務となる。打ち上げは、MHI が提供する打上げ輸送サービスにより実施し、JAXA は打上安全監理に係る業務を実施するという。