Frank Frankovsky 氏は、ハードウェアベンダーで働いている人物ではない。同氏は、Facebook で、Open Compute Project のリーダーとして働いている。Open Compute Project はこれまですでに、サーバー、ストレージ、ラックなど、サーバーハードウェアのオープンな仕様の策定に努めてきた。だがこれは、ほんの始まりにすぎなかったようだ。

Interop の基調講演において Frankovsky 氏は、プロプライエタリなハードウェアベンダー幹部の後に登壇し、次のように講演を開始した。

「我々は今朝、まだ一度も"オープンソース"という言葉を聞いていない」

Frankovsky 氏はオープンソースはインターネットの成長のカギだと述べ、講演の間、何度もオープンソースの重要さを強調した。Frankovsky 氏によれば、クローズドでプロプライエタリな性質を持つハードウェアには、イノベーションは望めないという。

「オープンソースはソフトウェアの世界に大きな影響を与えてきた。今後は、ハードウェアにも同様の影響を与えていくだろう」

Open Compute Project が影響を与える分野は、今後さらに拡張される。Open Compute Project は、ネットワーク機器の世界にも進出するのだ。Frankovsky 氏は、Open Compute Project によるネットワークプロジェクトが公式にスタートしたと発表した。最初のミーティングは来週予定されているという。

このプロジェクトは、我々のよく知っているネットワーク機器のあり方を根本的に変えてしまう可能性を持っている。

「ネットワークレイヤーは、オープンソースによる良い影響を受けてこなかった。 OpenDaylight や OpenFlow は素晴らしい仕事をしてきたが、残念なことに、ネットワーク機器は現在もブラックボックスとして販売されている。例えば私がスイッチを買ったとしたら、その中には OS がインストールされている」

そして、Frankovsky 氏は次のように宣言した。

「我々のビジョンを述べよう。ネットワークベンダーは、ベアメタルのみを製造するべきだ。OS は、利用者側がオンデマンドでロードして、ブートするようになる」

このモデルでは、ホワイトボックスのネットワークハードウェアが製造され、OS は企業やデータセンターによって必要に応じて導入されることになる。こうすることで、ハードウェアは、プリインストールされた OS による制限を受けることがなくなるのだ。

オープンソース

このプロジェクトの成功のカギとなるのが、オープンソースだ。Frankovsky 氏は、プロプライエタリなハードウェア企業は多くの優秀なエンジニアを雇用できることは確かだが、オープンソースプロジェクトに結集する才能を見れば、青ざめるだろうと述べた。

「困難で複雑な問題に立ち向かうには、より多くの人材を集めることだ。人材の獲得において、オープンソースに勝るものはない」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。