米国 Microsoft は4月29日、「Skype for Outlook.com」のプレビュー版を公開した。この機能を利用すれば、かつては Hotmail と呼ばれていた Outlook.com メールサービスの利用者が、Outlook.com の Web ベースインターフェイスから直接 Skype のビデオ通話やチャットを実行可能となる。

Microsoft、Outlook.com(旧 Hotmail) への Skype 統合を開始
Outlook.com に統合された Skype

Microsoft は2011年に85億ドルで Skype を買収して以降、Skype の同社ソフトウェアエコシステムへの統合を続けている。ここ数か月、その取り組みはより加速した。

Microsoft は Skype を、2012年10月に出荷開始した Windows 8 の目玉機能の1つと位置付けた。また、Microsoft は、1億人を超える Windows Live Messenger ユーザーの Skype への移行にも取り組んでいる。

さらに、今年に入ってから Microsoft は、企業向けコミュニケーションプラットフォーム「Microsoft Lync」と Skype の統合にも乗り出した。Lync 担当 GM である Giovanni Mezgec 氏は、Lync と Skype の間の壁は、今年の夏には解消されると述べている。Mezgec 氏は2月12日、eWeek に対して次のように語った。

「一般消費者向けの Skype と、企業向けの Lync という2つの資産を1つにすれば、Microsoft はリビングルームから企業幹部が集まるミーティングルームまで、すべてをカバーする統合プラットフォームを持つことができる」

そして今回、Microsoft は Outlook.com と Skype の統合に乗り出したというわけだ。

Microsoft の Douglas Pearce 氏は同社公式 Blog で、Skype の統合は英国の一部利用者から開始されると述べている。また、利用者は Microsoft アカウントで Skype を利用できるので、新たなアカウントを作成する必要はないとしている。

Skype は、Microsoft アカウントで利用できる
Skype は、Microsoft アカウントで利用できる

Skype と Outlook.com を統合することで、Microsoft は Outlook.com 利用者のさらなる増加を狙っている。

2月18日、Microsoft の Outlook.com チームは、同サービスが6か月のプレビュー期間に6,000万のアクティブユーザーを獲得したと発表した。Microsoft はまた、4月3日には、Skype ユーザーが同プラットフォーム上で費やす時間が、1日に20億分を超えたことも発表している。Microsoft の Skype 部門 VP である Elisa Steele 氏は、次のように述べている。

「20億分とは、利用者が Skype 上で3,300万時間も歌ったり、笑ったり、ジョークを言いあったり、連絡を取り合ったりしているということを意味する。20億分を日数に換算すれば138万8,000日、年数に換算すれば3,805年、世紀に換算すれば38世紀にも値する。それだけ多くの時間が毎日、Skype 上で費やされているのだ」

Microsoft による紹介ビデオ