Mark Shuttleworth 氏は2010年、Ubuntu に Unity を導入すると決断した。この決断は、多くの議論を呼ぶものとなったが、同氏は今回 Ubuntu 13.04 をリリースするにあたり、当時の決断は正しいものだったと自信を深めているようだ。

Shuttleworth 氏は InternetNews.com による独占インタビューにこたえ、決断は困難なものだったと当時を振り返った。

Ubuntu 13.04「Raring Ringtail(荒ぶるアライグマ)」 では、Unity デスクトップインターフェイスはさらに進化し、アップデートされたアプリケーションが提供されている。Shuttleworth 氏は、現在の Ubuntu の6か月ごとのリリースサイクルを、「パフォーマンスアート」のようだと述べた。

「Ubuntu は、パフォーマンスアートのようなものだ。壮大なオペラを製作しているとしよう。このオペラでは、6か月に1度公演を打たなければならない。どんな状況であっても、半年後には幕が開くのだ」

Mark Shuttleworth 氏、Ubuntu 13.04「Raring Ringtail(荒ぶるアライグマ)」を語る
InternetNews.com のインタビューに答える Mark Shuttleworth 氏

Shuttleworth 氏は、Unity インターフェイスのコアな考え方は、2010年の登場から現在まで変化していないと述べた。Unity は現在は、他のデスクトップに模倣されるまでになっているというのが、同氏の見解だ。

Shuttleworth 氏は、Unity を巡る様々なドラマは大げさに過ぎたと主張する。Unity を好まない利用者は、自分の好きなデスクトップを自由に選択できるからだ。今回リリースされた Ubuntu 13.04 でも、コアなデスクトップは Unity ではあるが、利用者は GNOME、KDE、LXDE、xFCE から好みのインターフェイスを選択できると述べた。

Mir

Ubuntu では現在、デスクトップに続き、ディスプレイ技術も移行を目指している。Ubuntu は Wayland から離れ、「Mir」と呼ばれる独自のアプローチの構築を開始した。

「我々は、Mir があらゆる利用シーンで確実に動作するよう、最大限の努力をしている」

Mir は、Ubuntu 13.04 にはまだ搭載されていない。だが、スマートフォン向けの Ubuntu「Ubuntu for Phone」では、すでに主要なディスプレイ技術となっている。

「Mir は、OpenGL ドライバをベースとした、あらゆるシーンで利用可能な統一的ソリューションを目指している。Mir は非常にニュートラルでクリーンな技術だ」

Ubuntu for Phone、Ubuntu for Tablet、それにデスクトップ版の Ubuntu に搭載されるディスプレイ技術は、2014年の Ubuntu 14.04 で足並みを揃える予定だという。

Kylin

Ubuntu 13.04 は、中国市場向け Kylin リリースのベースともなっている。Kylin は、中国工業情報化部とのパートナーシップによって生まれた中国向け Ubuntu だ。

「Kylin は、Ubuntu のバリエーションの1つだ。例えばフランスのコミュニティには、単にストリングを翻訳しただけではない Ubuntu のバージョンが存在している。そのバージョンでは、フランスの地域にあったコンテンツやソーシャルネットワークが統合されている。Kylin も同じだ」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。