日本マイクロソフトは、米国 Microsoft がパブリッククラウドサービス「Windows Azure」で「インフラストラクチャ サービス」(IaaS)の正式運用を開始したことを受け、 Windows Azure の機能を拡張した。

「インフラストラクチャ サービス」には、昨年からプレビュー版で提供していた、ハードウェアやネットワークなどのインフラをインターネット上のサービスとして利用できる IaaS の「Windows Azure 仮想マシン」や、企業などのイントラネットと Windows Azure を接続する「Windows Azure 仮想ネットワーク」などが含まれる。

また、日本マイクロソフトでは Windows Azure の料金を値下げし、同時にパートナー支援プログラムを拡充する。

Windows Azure の商用サービスは2010年2月に開始されたが、これまで PaaS が中心だったことから、初期投資を抑えて新規事業やプロジェクトを立ち上げる際のインフラとして、あるいは Web ページへの短期間のアクセス集中に備えるなどの用途に使われることが多かった。

今回新たに IaaS が開始されたことで、企業などが既存システムやパッケージソフトなどを Windows Azure で展開できるようになった。

Windows Azure、IaaS サービス開始で仮想マシンや仮想ネットワーク機能を追加
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「インフラストラクチャ サービス」の代表的な新機能は、「Windows Azure 仮想マシン」「Windows Azure 仮想ネットワーク」「メモリ集中型インスタンス」。

「Windows Azure 仮想マシン」仮想化 OS を実行する機能。実行できる OS には Windows Server だけでなく、Ubuntu、openSUSE、SUSE Linux、Cent OS などの Linux も含まれる。仮想化技術は Microsoft Hyper-V をベースとしており、仮想ディスクのイメージファイル(VHD)に互換性があるため、オンプレミスの Hyper-V で動作する仮想マシンの VHD ベースのディスクイメージを、Windows Azure にそのまま移動して実行できる。

「Windows Azure 仮想ネットワーク」は、Windows Azure で仮想プライベート ネットワーク(VPN)を提供するもの。イントラネットとの接続を管理できる。DNS や仮想マシンの IP アドレス範囲の構成などのネットワーク接続を制御しながら、イントラネットをクラウドに拡張できるので、Windows Azure 仮想マシンを利用したサーバーの増強や、オンプレミス/クラウドのハイブリッド ソリューションを構築できる。

「メモリ集中型インスタンス」は、RDBMS や Microsoft SharePoint Server など、大容量メモリが必要なサーバーアプリケーションを実行するためのサーバーインスタンス。1インスタンスあたり最大 56GB のメモリを搭載できる。

同社はまた Windows Azure 利用料金の一部を値下げ、Linux インスタンスを約25%値下げし「4.99円/時間」としたほか、クラウドサービス(PaaS)を約33%値下げし「6.65円/時間」に変更した。