セキュリティベンダー Prolexic Technologies による最新の調査により、2013年の第1四半期には、Distributed Denial of Service(DDoS)攻撃の規模が過去最悪のレベルに達していたことが明らかとなった。同社は、現在のレベルの DDoS 攻撃に耐えうる企業はほとんど存在しないと指摘している。

PCMag は、この件を次のように伝えた。

「最新のデータにより、DDoS 攻撃の数が増加し、手口が巧妙化していることがわかった。セキュリティ企業 Prolexic は同レポートで2013年の第1四半期を、『DDoS 攻撃の歴史に残る四半期』だったと定義した。Prolexic は、次のように説明している。

『2013年第1四半期を一言で表現すれば、"驚くべき四半期"となる。DDoS 攻撃がこれほどの脅威になったことは、過去には一度もなかった』」

All Things D は、2013年第1四半期における、DDoS 攻撃の規模について伝えている。

「今年の第1四半期、平均的な DDoS 攻撃の規模は48.25Gbit/s だった。この数値は、前期比で700%以上上昇している。48.25Gbit/s という数字は平均値であり、最大値ではない点に注意して欲しい。≪中略≫ 45Gbps を超えるトラフィックは、最大手といわれる企業やサービスプロバイダーのサイトをダウンさせるのに十分であると、Prolexic 社長である Stuart Scholly 氏は述べている」

Ars Technica は、DDoS 攻撃が大規模化した要因を解説している。

「DDoS 攻撃が、急激に大規模化した要因としては、新しい攻撃テクニックがあげられる。アタッカーは Web サイトに対する大量のトラフィックを発生させるのに、以前のようにマルウェアに感染した家庭用 PC ではなく、桁違いのバンド幅を持つ Web サーバーを利用するようになった。WordPress が動作する Web サイトへの攻撃は現在も続いているが、この攻撃は今も活発に新たな Web サーバーを取り込み、過去に例を見ない規模のボットネットを形成しようとしている。

≪中略≫

Prolexic のレポートは、この大規模な DDoS 攻撃の背後には、資金力を持った犯罪組織の存在が考えられると指摘している。

『一連の攻撃は一過性のものではなく、今後の脅威レベルをグローバルに変えてしまうものとなるだろう。この規模の攻撃を指揮するには、大規模なリソースが要求される。リソースには、人的リソース、技術スキル、そして指揮命令系統を持つ組織が含まれる』」