Google は、Google Glass を開発者向けに発送開始したと発表した。同デバイスは、昨年6月に開催された開発者向けカンファレンス「Google I/O 2012」で予約注文をした開発者に出荷される。今後 Google Glass を装着した人を街中で見かける機会も増えてくるかもしれない。

Google、「Google Glass」を開発者向けに発送開始
発送の開始が発表された Google Glass

Google は 4月15日、Google I/O 2012 の参加者を対象に E メールを送信。デバイスの出荷準備が整ったことを伝えた。Google の広報担当者は eWeek に対し次のように説明した。

「2012年の Google I/O で予約注文をした開発者に対し、出荷の通知を送信した。開発者たちは今後数週間の内に Google Glass を受け取るだろう」

Google によるとデバイスは現在も製造中であり、すべての発送準備が完了するのを待たずに、完成したものから順次、利用者に発送されるという。1,500ドルのデバイスを購入した約2,000人の利用者の多くは、大都市で特別開催される受け取りのためのイベントで直接受け取ることになるが、郵送されたものを受け取る人もいる。

英国メディア London Telegraph は、Google Glass の購入者にあてた E メールを公開。その中で Google は次のように述べている。

「Google は、Google Glass の開発者向けモデルと取り組んできた。本日、Google は、Google Glassのハードウェアとソフトウェアの準備が整ったことをお知らせする。Google Glass の初期ロットは、ほどなく製造が完了する」

Google の E メールは発送の予定について、次のように説明している。

「予約された方には、長期間待っていただいている。そのため、我々は、すべてのデバイスの出荷準備が整うのを待たずに、発送を開始することを決めた。Google は予約者全員分のデバイスを製造するが、本日発送できるのはその一部だ」

Google は Google Glass の詳細な仕様も公開した。Google Glass は Bluetooth 経由で利用者のスマートフォンと接続でき、「Google Now」 に似たインターフェースを持つ「MyGlass」 というアプリでスマートフォンとの相互通信が可能だと説明している。
 
ハードウェアとしては、Google Glass には約2.4m 先から25インチの画面を見た場合と同等の高解像度のディスプレイが搭載され、5メガピクセルの画像と720pの動画を撮影できるカメラが装備されている。音声は、骨伝導変換機により骨を通して聞くことになる。

Google Glass はまた、「IEEE 802.11b/g」規格および Bluetooth に準拠した Wi-Fi 接続をサポートしている。搭載されるメモリーは16GB。その内の12GB がユーザー使用可能領域となっている。メモリーは、Google のクラウドストレージと同期可能だ。バッテリーは通常の使用範囲内であれば1日は持つが、Google+ の Hangouts や、動画撮影などを長時間使用すればもっと速く消耗すると Google は説明している。Google Glass の充電では、専用のマイクロ USB ケーブルと充電器を利用する。

Google Glass は Bluetooth 対応スマートフォンとの互換性を備えているが、Myglassを使用する場合は、Android 4.0.3 (Ice Cream Sandwich) かそれ以上のバージョンが必要となる。

Google は、Google Glass の設定のための Web ページを用意しており、Google Glass の利用者は、このページでログインして設定することで、デバイスの使用を開始できる。

Google Glass の設定のための Web ページ
Google Glass 設定のための Web ページ

Google は、Google Glass の出荷と共に、開発者向け API のガイドラインも公表した。ガイドラインには、次のようにある。

「アプリの設計、開発、テストは、Google Glass に特化したものとし、ユーザー体験を高めるようにしてほしい」

現在のところ Google Glass は、2012年6月の Google I/O 2012に参加した開発者のみが入手可能だ。Google は、Google Glass を一般利用者が入手可能になるのは、2014年以降になると述べている。

Google Glass の基本的なコンポーネントは、Android OS によって表示されるディスプレイ、Webcam、GPS、インターネット接続用ノードであり、メガネの片側に設置されている。

Google は、Google Glass は、一般的なメガネに対してもいずれは使用可能になるとしている。