センドメールは、MTA(メッセージ配送サーバー)に POP/IMAP サーバーと専用データベースによるメールストアを統合したメッセージストアサーバー「Mailcenter Store」に、オブジェクトベースの分散ストレージ「Scality Ring Organic Storage」をネイティブ接続できるコネクタを開発、販売を開始した。

Scality Ring Organic Storage は、米国カリフォルニアの Scality が開発したストレージソフトウェア製品。コモディティサーバーで EB(Exa Bite)まで拡張できる。センドメールが昨年7月から販売している。

センドメールの MailCENTER、リングクラスタの Scality Ring Organic Storage に接続
Scality Ring Organic Storage 概要

Scality Ring Organic Storage は、複数サーバーで構成される分散クラスタ上にストレージプールを構築するが、マスターサーバーを持たないリング状のクラスタ構造が特長。

データは複数ノードに自動的に複製され、通常のバックアップが不要。多層構造(マルチティア)機能で柔軟にストレージを構成できるので、運用を継続しながらノードを増設できる。必要最小限の容量で導入、順次拡張でき、拡張時のデータ再配置は自動的に行う。

また、複数拠点をまたがる大きいリングを作り、ディザスタリカバリ―対策もできる。データを自動的に拠点間に均等に配置できるため、単一拠点にしか存在しないデータが発生しない。

Multi-Geo 機能で拠点間のデータをレプリケーションし、最新データを DR サイトに反映することができる。

最近ではメールにドキュメントファイルや PDF、写真やムービーが添付されることが多いため、メールデータ量が増大し続けている。メールサービスを行っている ISP はストレージの運用に億単位のコストをかけているが、今後さらにメールストレージ容量を増強する必要性に迫られている。

一方、GB 単位で利用できるメールサービスが一般的になるなど、メールサービスの競争が激化しており、ストレージコストをサービス料金に転嫁できないのが現状。

Scality Ring Organic Storage は、これらの課題を解決できる製品。低価格の汎用 Linux サーバーの HDD で、EB 級のストレージを構築できる。データをファイル単位ではなく、オブジェクト単位で扱う、オブジェクトベースストレージで、メールメッセージや画像ファイルなどの非構造データを効率的に収容できる。

Scality トップページ
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米国 Sendmail は、昨年7月に Scality と Scality Ring Organic Storage の OEM 契約を締結、Web メールやアドレス帳、スケジューラ、ドキュメント管理などを標準装備するコラボレーションプラットフォーム「VMware Zimbra Collaboration Server for Sendmail」との組み合わせで販売してきた。

今回、新たに、メッセージストアサーバー Mailcenter Store とのコネクタを開発したことで、主に ISP をターゲットにした販売を強化する。