日本 IBM は、フラッシュストレージ「IBM FlashSystem」の販売を開始した。

電源を切ってもデータが消えない不揮発性の半導体メモリー、フラッシュメモリーを使った 1U サイズの SSD。設置スペースと消費電力を低減しながら、HDD ベースのストレージでは困難だった高速データ処理ができる。

最小構成価格は840万9,600円(税別)。出荷開始は4月15日。

IBM FlashSystem は 1U サイズの小型 SSD で、省電力、省スペースながら、高速フラッシュメモリーにデータを格納して処理する。ディスクの回転動作の遅延がデータ入出力のボトルネックとなる HDD ベースのストレージと比べ、通常ディスクで約4,000個分、キャッシュ搭載大型ディスクで約500〜600個分のデータ処理能力がある。

また、端末からの要求にデータを処理して結果を返すオンライントランザクション処理(OLTP)にかかる時間を90%、データのバッチ処理にかかる時間を85%短縮、エネルギー消費量を80%低減できる。

金融や証券オンライン取引など、高信頼性が求められる業務分野や、画像処理やシミュレーションなど、膨大かつ複雑な処理を必要とするハイパフォーマンス コンピューティング(HPC)分野、財務/会計管理などの ERP(Enterprise Resource Planning)システム、データベース処理、データ分析、検索エンジンなどの高負荷アクセスが発生するシステム向け。

IBM FlashSystem は、システムの OS からはディスクドライブとして認識されるため、SAN 環境に追加するだけで、既存システム環境の OS、アプリケーション、ミドルウェアを変更せずに活用できるそうだ。

また、データ冗長化技術である RAID を、ディスクではなくフラッシュメモリーのチップ単位で実現し、特許取得済みの「Variable Stripe RAID」技術で、障害が発生したフラッシュメモリーチップは自動的に RAID グループから外れ、残りのフラッシュメモリーが処理を引継ぐことができる。

ミッドレンジのディスクストレージ 「IBM Storwize V7000」とともに、他のストレージ装置と連携させて活用することもできる。V7000 は、「IBM System Storage Easy Tier」機能により、アクセス頻度の高いデータ領域を高速記録媒体に自動的に移動できるもので、1台で最大 32PB まで管理できる。

日本 IBM、フラッシュストレージ FlashSystem の販売を開始
「IBM FlashSystem 810」

米国 IBM は10億ドルの研究開発費を投じ、フラッシュ技術をサーバー/ストレージ/ミドルウェア製品ポートフォリオに統合、今年中に、日本を含む世界12か所にコンピテンシーセンターを開設する。