米国 Mozilla CEO である Gary Kovacs 氏が、年内で CEO 職を辞任することになった。Kovacs 氏は、2010年の10月に CEO に就任している。だが、私は同氏の辞任を寂しいと感じていない人間の1人だ。

Mozilla の Gary Kovacs 氏が年内で CEO を辞任へ
Kovacs 氏の在任中、私は同氏と話す機会をついに一度も持てなかった。ただの一度もだ。

Kovacs 氏はこれまでの他の Mozilla のリーダーとは異なり、同組織の15年を超える Mozilla の歴史の中で、最初にして最大の"ビジネスガイ"だった。Kovacs 氏はモバイル分野での経験と、Macromedia / Adobe、SAP、Sybase で働いてきた経験から、CEO として招かれた。

私は Kovacs 氏にインタビューする機会を得られなかったが、同氏は All Things D のインタビューには応えている。Kovacs 氏は「私は Mozilla をより営利本位な組織に戻したかった」と語っている。

Mozilla は Kovacs 氏の在任期間中、多くの動きを見せた。Kovacs 氏の管理のもと(『Kovacs 氏のリーダーシップのもと』とは書きたくない。私は Mozilla のリーダーは、Mitchell Baker 氏と Brendan Eich 氏だと考えている)、Mozilla は FirefoxOS をリリースし、モバイル分野への進出を果たした。

Mozilla CLW  の Mitchell Baker 氏
Mozilla の最高トカゲ飼育責任者(CLW)である Mitchell Baker 氏は、声明の中で次のように述べている。

「Gary 氏のリーダーシップは、Mozilla がモバイル分野への展望を開く上で大きな役割を果たした。私は、Gary 氏が在任期間中にモバイルプロジェクトに対して果たした大きな貢献に対して、感謝したい」

Kovacs 氏の辞任発表に伴い、Mozilla は後任の CEO 探しを始めている。

私は Mozilla に提案したい。新 CEO には、オープンソースを愛し、オープンソースの商業的な可能性を理解している人を任命すべきだと。Red Hat などの"コミュニティファースト"モデルを理解している組織の人物がふさわしいだろう。商業的な成功のみを追いかけるような人物はふさわしくない。

Mozilla が素晴らしいのは、それがコミュニティによって運営されているからであり、オープンソースであるからだ。Mozilla が FirefoxOS などの商業的プロジェクトでも成功しうるという事実はたしかに興味深い。だが私は、次期リーダーが Mozilla が過去15年間継続してきた方針にフォーカスしてくれることを望んでいる。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。