世界のほぼすべての大手のネットワークベンダーが、ソフトウェア定義ネットワーク(Software Defined Networking:SDN)に関する新しいオープンソースプロジェクトに取り組んでいると発表した。「OpenDaylight」と呼ばれるこのプロジェクトは、ベンダー間の互換性の確保を進めることで、SDN への関心を高めようとしている。

Wall Street Journal は、OpenDaylight について次のように説明した。

「様々なバージョンが混在し、開発が困難な SDN を活性化するために、Cisco や IBM などの大手ネットワーク機器ベンダーは4月8日、OpenDaylight のプロジェクトをスタートさせたと発表した。OpenDailylight とは、各社のネットワーク機器間の相互運用性を高める、オープンソースの枠組みだ。ベンダーはこの共同プロジェクトに、ソフトウェアコードや開発者、それに数百万ドルの資金の提供で貢献する。これは、SDN 製品の市場を活性化するための、極めて珍しい取り組みだ」

Enterprise Networking Planet は、OpenDaylight の目標について次のように述べている。

「OpenDaylight のプロジェクトに参加するベンダーのリストには、Arista Networks、Big Switch Networks、Brocade、Cisco、Citrix、Dell、Ericsson、Fujitsu、HP、IBM、Intel、Juniper Networks、Microsoft、NEC、Nuage Networks、PLUMgrid、Red Hat、VMware が名を連ねている。OpenDaylight の目標は、共通のオープンソースとなる SDN のプラットホームの作成を進めることで、全ての人のネットワーク環境を向上させることだ」

大手ネットワークベンダーによる「OpenDaylight」プロジェクト発足 ― SDN を発展させることができるのか?
OpenDaylight には大手ネットワーク機器ベンダー18社が参加
上から「プラチナメンバー」、「ゴールドメンバー」、「シルバーメンバー」

PCWorld は、これまでの SDN の開発について、その問題点を指摘している。

「SDN はこれまで個々に管理する必要のあったデバイスの集合としてのネットワークを、プログラム可能なプラットホームに変化するよう設計されている。サーバーとストレージは仮想化されたことで、中央の管理ポイントからの設定や移動が可能となったが、ネットワークには依然として手動による変更が必要とされている。SDN は OpenFlow のプロトコルの発展と、2011年に発足した Open Networking Foundation(ONF)が技術を標準化したことにより発展を遂げた。しかしネットワークベンダーは OpenFlow が解決できるのは問題の一部に過ぎないとして、各社独自の SDN ツールを開発してきていた。OpenDaylight は、標準化団体である ONF の欠点を補い、SDN を発展させる組織になるだろう」

OpenDaylight は SDN を飛躍的に発展させるか?
4月8日に発表されたプロジェクト「OpenDaylight」