2011年4月、GNOME Foundation は GNOME 3 をリリースし、Linux デスクトップを GNOME Shell によって新たな時代へと導いた。

GNOME Shell の提供する新たなデスクトップ体験は、一部の人たちには受け入れられたが、受け入れられないという人も多かった。GNOME 3 および GNOME Shell を嫌う人々の一部は、MATE プロジェクトへと走った。これは GNOME のフォークで、以前の GNOME により近いデスクトップ体験を提供するものだ。Cinnamon デスクトップも開発された。こちらは GNOME 3.x をベースにしながら、伝統的な GNOME の操作感の提供を狙ったものだ。

GNOME 3の発表から2年が経過した2013年3月27日、GNOME 3.8 がリリースされた。このバージョンでは、GNOME の公式版として初めて「Classic Mode」が用意されている。GNOME 3.8 のリリースノートには次のようにある。

GNOME 3.8 リリース―「Classic Mode」をデフォルトで搭載
GNOME 3.8 の UI

「『Classic Mode』は、従来型のデスクトップを好む利用者のための機能だ。GNOME 3 技術をベースにしながら、複数の機能を追加している」

GNOME Foundation は Classic Mode の追加を、利用者の選択肢を増やすためのものだとしている。GNOME Foundation のエグゼクティブ ディレクターである Karen Sandler 氏は、声明で次のように述べている。

「GNOME 3 はもともとエレガントで、設計上柔軟な設定が可能なものだ。GNOME Classic のリリースは、GNOME の高い柔軟性を示すものだ。また、GNOME 開発者がコミュニティーからの意見を聞き、それに応えていることも示している」

GNOME 3.8 で導入されたのは、Classic Mode だけではない。このバージョンには、プライバシーおよび共有の設定機能も導入されている。この機能を使えば、デバイス上のコンテンツに対する他のユーザーからのアクセスを制限することが可能となる。

「Every Detail Matters(細部こそが重要)」プロジェクトは健在

GNOME 3.8 は、GNOME Foundation による「Every Detail Matters(細部こそが重要だ)」プロジェクトの恩恵も受けている。このプロジェクトは、GNOME 開発者の Allan Day 氏が2011年にスタートさせたもので、当時はGNOME 3.4 の品質を向上させることを目的としていた。

GNOME 3.8 では、60の「Every Detail Matters Bug」(大きな問題ではないが、使い勝手を損ねている小さなバグ)が修正されている。

GNOME 3.8 の開発においては、960人の開発者から、3万6,000件近くの貢献があったという。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。