Linux ベンダー Red Hat は3月28日朝、特許を巡る裁判で Uniloc USA, Inc. に勝訴したと発表した。

Uniloc は、直接 Red Hat を訴えていたわけではない。彼らがターゲットにしていたのは、Red Hat の顧客である Rackspace だ。Red Hat は同社が2004年にスタートさせた「オープンソース保証プログラム」に基づき、同社顧客を保護した。

Red Hat が「オープンソース保証プログラム」に基づいてパテントトロールから Rackspace を保護
今回、焦点となっていたのは、特許番号5,892,697。浮動小数点数の処理に関するものだ。判事は、これを特許として認めなかった。米国の特許法では、数学アルゴリズムは特許として認められないとされているためだ。

Rackspace の顧問弁護士である Alan Schoenbaum 氏は声明の中で次のように述べている。

「我々は、Red Hat の特許に対する深い知識と、パテントトロールから顧客を守ろうとする毅然とした態度に対して深い敬意を表したい。我々は、このような無効な特許に対する訴訟の多くが、今回と同様の観点から棄却されることを望んでいる」

Red Hat の副社長兼法務副顧問である Rob Tiller 氏は、次のように述べている。

「NPE 特許訴訟は、ハイテク産業で長く続いている深刻な問題だ。法律上認められてさえいない特許を根拠として起こされる訴訟は、それに対応するだけで数百万ドルのコストを必要とする。このような訴訟は、イノベーションや経済成長、それに雇用の創出さえも阻害するものだ。裁判所はこの問題に対して、特許が妥当なものかどうかを判断し、適切な措置を取ることで解決の手助けをしてくれる。今回のケースでは Davis 判事はこれを実行し、今後の特許裁判における素晴らしい判例を作ってくれた」

Red Hat は、2004年にもパテントトロールから顧客を守っている。当時、Red Hat がパテントトロールと考えていたのは SCO だった。

あれから9年が経過した。SCO はゾンビと化したが、別のパテントトロールがテキサス東部の裁判所をうろついている。だが、Red Hat がパテントトロールから顧客を守るとした約束は、いまも確実に守られている。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。