中国の一流大学である「上海交通大学」が、人民解放軍(People's Liberation Army:PLA)の実戦部隊「PLA 61398部隊」と関係を持っていたことがわかった。同部隊は、米国に対する一連のサイバー攻撃を仕掛けたとされている。

Reuters はこの件を次のように伝えた。

「中国の一流大学の研究者らが、人民解放軍(PLA)による欧米企業を対象としたサイバー攻撃の中心にいたと考えられている部隊に協力し、数年に渡り共同で研究論文を作成していたことがわかった。論文は、インターネット上で簡単にアクセスできるもので、サイバー諜報活動に携わる人民解放軍の実戦部隊『PLA 61398部隊』の研究者と、上海交通大学の研究者の共同執筆となっていた。上海交通大学は、中国のトップクラスの大学。世界の一流大学とも交流があり、中国政界の中心人物やビジネスエリートの多くが学んでいる」

ZDNet は、今回見つかった論文について伝えている。

「ネットワークセキュリティと侵入者検出に関する論文の表紙には、上海交通大学の研究者と『PLA 61398部隊』の研究者、それに信息安全工程学院(School of Information Security Engineering:SISE)教授の名前が書かれていた。2007年に書かれた論文には、ネットワークモニタリングシステムの設計によって、セキュリティを向上する手法について述べられている」

Verge は、今回明らかになった証拠は、上海交通大学の研究員がサイバー攻撃に参加したことを示すものではないと伝えている。

「先月、コンピューターセキュリティ会社 Mandiant の公表したレポートは、New York Times や Washington Post といった米国大手メディアや企業に対するサイバー攻撃を実行したのが、中国軍であると指摘していた。中国政府は、これを否定している。今回明らかになった、大きな影響力を持つ大学と中国軍部隊との繋がりを示す証拠は注目に値するものではあるが、大学の研究員が PLA による諜報活動に参加していたことを示すものではない」