Apple は、モバイルデバイス向けの建物内位置情報システムを開発する「WifiSLAM」を買収した。複数の米メディアが伝えている。

Wall Street Journal はこの件を次のように伝えた。

「Apple は屋内向け GPS 企業『WifiSLAM』を買収した。この買収は、建物内におけるモバイル位置情報サービスにおける競争が激化しつつあることを示すものだ。この件に詳しい人物によれば、Apple はシリコンバーレーのスタートアップ企業に対しておよそ2,000万ドルを支払ったという」

Apple、建物内位置情報技術の WifiSLAM を買収

eWeek  は、この買収からは、Apple が今後も Google と地図技術で競合していく意図が見えると伝えている。
 
「この買収は、屋内地図市場の重要性がますます高まっていることを示すものだ。Apple は今回の買収により、通常の地図サービスに加え、屋内地図サービス市場でも Google と競合していくつもりのようだ。調査会社 IMS Research が2012年6月に発表した市場予測によれば、Apple、Google、Microsoft が屋内型地図情報サービス市場を独占するとされている」

Telegraph  は、今後建物内地図情報の重要性がますます高まるとしている。

「Apple は、シリコンバレーのスタートアップ企業の買収により、建物内で2.5mの精度で現在位置を特定する技術を獲得した。

≪中略≫

建物内での位置情報提供は、地図技術を拡張していく上で、今後重要性を増す分野だ。

Google はインドア Google マップに画像を提供するビルのテナントや商業施設の獲得に、時間と資金を投資してきた。現在では Android 版 Google マップ6.0 を利用すれば、小売店舗、空港、博物館など、1万件以上のスポットの構内図を表示可能になっている。Google の地図サービスでは、近隣の Wi-Fi ホットスポットからのデータを利用して、GPS を利用するよりも高精度な位置特定を可能にしている。

Apple は、地図技術で Google に追いつくよう努めてきた。だが昨年 Apple がリリースした iPhone 向け地図アプリは大きな批判を浴びている。

Apple による地図アプリでは、店舗やレストランの位置が、実際の位置よりもかなり離れた別の場所に表示されているケースなどがあった」

Reuters は Apple 広報担当者の発言を引用している。

「Apple は時折、小規模な技術企業を買収している。通常、その目的や計画を公表することはない」