米国 Google が先日、「2回目の春の大掃除」と称し、同社の製品やサービスの停止を発表したことはまだ耳新しい。中でも、RSS フィードを購読して Web サイトを継続監視できる「Google Reader」の7月1日サービス終了は全世界に衝撃を与え、ネットワーク界隈では今なお話題になっている。世界最大のソーシャル署名プラットフォーム「Change.org」では、同サービス継続を求める署名運動まで起こっているようだ。

とはいえ、うかうかしていると7月はすぐにやってくる。情報は待っていてはくれないので、早速「乗り換え先」を探していくつかのサービスを試してみた。

まずは、Google Reader と同じく Web サービス型の国内サービス。

Livedoor Reader

NHN Japan の Web サービス「Livedoor ポータルサイト」の会員登録(無料)が必須。 Google Reader からエクスポートした OPML ファイルをインポートし、簡単に移行できる。移行の際に購読する RSS フィードの取捨選択もできるので、この機会に中身を整理するのも良いかもしれない。
 
「マイフィード」表示のインターフェイスは Google に似ているので、違和感は少ないだろう。「ヘッドライン」表示では、分類フォルダごとに最新記事が表示され、効率良くチェックできる。「レート」での評価付けや、「ピン」での記事ピックアップなど、独自の機能も持っている。Livedoor 会員アカウントを持っていないと、若干ハードルが高いかもしれない。

Google Reader サービス7月に終了、爆速の「My Yahoo!」、脅威の流入数「Feedly」などRSS リーダーを色々試してみた
「livedoor Reader」使用イメージ
上:ヘッドライン表示 下:マイフィード表示

■My Yahoo!

今回の Google Reader の終了を受け、ヤフーが自社のポータルサイト「Yahoo!JAPAN」内の会員専用サービス「My Yahoo!」を、代替 RSS リーダーとして積極的に提案。Google Reader からの引っ越しツールを、3月15日に「爆速」で完成させた。移行作業は「3分で完了」ということだが、登録してあるコンテンツの量によりインストール時間は異なる。ただ、それくらい簡単に、という意味では、Google Reader からのファイルエクスポート方法などを非常に丁寧に解説しているので、PC 初心者にも分かりやすい。移行方法は、引っ越しツールから Google Reader の OPML ファイルをインポートすれば完了。

「My Yahoo!」使用イメージ
「My Yahoo!」使用イメージ
カテゴリ分類は上部のタブに表示される

インターフェイスは Yahoo! JAPAN のようにカスタマイズすることもでき、Yahoo! JAPAN や My Yahoo! を普段から使い慣れている人には馴染みやすいだろう。記事にマウスオーバーすると内容のプレビューが見られるが、新着記事や既読/未読などは判別できない。PC/スマートフォンでも利用が可能。

なお、引き継がれる RSS の上限は300コンテンツまで。超過分は移行されないので、大量に登録している人は注意が必要だ。

続いては、海外サービスを3社。

Feedly

米国 Feedly の RSS リーダー。自社公式ブログでの発表によると、Google のサービス終了発表からわずか48時間で、50万人以上のユーザーが Feedly へ流入したそうだ。また、同ブログでは、現在 Feedly を使用して Google Reader にサインインすれば、スムーズに移行できるとしている。実際に利用してみると、移行というよりは「同期」に近いイメージ。Web ブラウザに Feedly を機能追加し、Google のアカウントと同期すると、今までの登録フィードがあっという間に移行した。使用可能なブラウザは、Chrome/Firefox/Safari。iOS/Android 対応のアプリケーションも提供している。

「Feedly」のスタート画面。Google Readerからの移行ボタンが出現している
「Feedly」のスタート画面。Google Readerとの連携ボタンが出現している

記事タイトル表示の他、「Magazine」表示では、記事画像がサムネイル表示され、視覚的にニュースを探すことができる。食品やデザイン系の記事には便利だ。「既読」「保存」もマウスで直観的に操作でき、操作性が高いことも人気の理由だと思われる。シンプルなデザインもオシャレだ。

Magazine 表示は、画像を多く扱う人にオススメ
Magazine 表示は、画像を多く扱う人にオススメ

しかし、国内の記事はもちろん日本語で表示されるが、それ以外のインターフェイスメニューは英語。英語に苦手意識のある人は気になるかもしれない。

Netvibes

米国 Netvibes のプラットフォームサービス。こちらはインターフェイスの日本語表示が可能。サービスは無料で利用開始できる。Google Reader からの移行方法は、エクスポートした OPML ファイルをインポートする。

記事タイトルのみのリーダー表示もあるが、オススメはウィジェット表示。分類カテゴリごとに表示方法を選択でき、画像で見たいもの、タイトルだけ追いたいもの、などと好みに合わせてカスタマイズできる。自分だけの Web マガジンを作っていくようなイメージだ。

ウィジェット表示で自分好みにカスタマイズ
「ウィジェット表示」で自分好みにカスタマイズ

Flipboard

最後は、Android/iOS のモバイルに特化した RSS リーダー「Flipboard」。iOS および Android 端末、Kindle Fire、NOOK 向けに提供されているニュースリーダーサービス。フリック操作で、パタパタとカレンダーをめくるように記事を閲覧する。こちらも公式ブログにて、7月1日以降の Google Reader ユーザーへの救済を発表。Flipboard でアカウント登録し、サインインしてから Google Reader にログインすると同期するので、こちらも移行が非常に簡単にできる。

スマートフォンならではの操作性を意識している
スマートフォンならではの操作性を意識している

世界で最も利用されてきた RSS フィードと言われる Google Reader。利用者の用途も目的も、様々に違いない。7月の移行期間まで様々な RSS リーダーの特徴を試しながら、検討してみるのもいいだろう。