Linus Torvalds 氏は、常に直接的なもの言いをする人物だ。だが時にそれは行き過ぎ、周囲との間で軋轢を生むこともある。

1. セキュアブートをめぐる Linux Torvalds 氏の発言

セキュアブートをめぐる議論は、往々にして過熱することがある。先日も、Linux カーネルのメーリングリストで、この問題に関する新たな議論が巻き起こった。

一連の騒ぎは、Linux 開発者である David Howells 氏が Linus Torvalds 氏に対し、PE バイナリの追加を求めたことから始まった。Howells 氏は、次のように説明していた。

「そのような状況下で鍵のロードを許可するには、すでに署名済みの鍵によって署名される新しい鍵が必要だ。それには、署名済み鍵をカーネルに埋め込む必要がある」

Howell 氏が提案した方法には、Microsoft の署名済みバイナリの、カーネルへの埋め込みが含まれていた。

Torvalds 氏の回答には、同氏が(未だに)持っていた Microsoft に対する強烈な嫌悪感が表されていた。

「みんな、これは XXXXX コンテストじゃないんだ。もし PE バイナリをパースしたいというなら、そうすればいい。Red Hat が Microsoft の XXX を XXX たいというなら、それは Red Hat の勝手だ。私がメンテナンスしているカーネルには、何の関係もない」

【LinuxTutorial】Linux Top 3: セキュアブートをめぐる Linux Torvalds 氏の発言、Linux 3.8 リリース、Ubuntu for Tablets の登場
LKML.ORG での Torvalds 氏の書き込み

2. Linux 3.8

2月第4週、Torvalds 氏はただ署名付き PE バイナリについて喧嘩していただけではない。同氏は、Linux 3.8 カーネルの「President Day」リリースも行っていた。

Linux 3.8 カーネルは、2013年最初のメジャーカーネルリリース。「Unicycling Gorilla(一輪車のゴリラ)」という名前で知られている。

新たなカーネルには、特筆すべき点がいくつかある。その1つは、これが Intel 386 チップアーキテクチャをサポートしない最初の Linux カーネルだということだ。

Linux 3.8 では他にも、EXT4 と Brtfs ファイルシステムが向上し、フラッシュドライブに対応した F2FS ファイルシステムが追加されている。

3. Ubuntu for Tablets

2月第4週には、Mark Shuttleworth 氏によって、Ubuntu に新たなバリエーションが追加された。Ubuntu for Tablets は、昨年公表され当初スマートフォンのみを対象としていた「Ubuntu Touch」のさらなる進化を示すものだ。Shuttleworth 氏は記者発表の席で次のように述べた。

「Ubuntu for Tablets は、スマートフォン、テレビ、PC 体験を提供する Ubuntu とまったく同じコードを持つもの。Ubuntu はこれらのデバイスに適応できるというだけでなく、あらゆるタイプのデバイスにおいて最高の体験を提供できるプラットフォームだ」

Ubuntu を搭載したタブレット端末
Ubuntu を搭載したタブレット端末

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。

(この記事は、2月25日付けの英文記事を翻訳したものです)