SAP ジャパンは、「SAP Business Suite」ユーザー向けの新しい選択肢として、「SAP Business Suite powered by SAP HANA」を販売することを発表した。5月末から一般販売を開始する予定。

SAP ジャパン、HANA で DB がボトルネックにならない Business Suite を発表
ビジネスアプリケーションプラットフォームからビジネスプラットフォームへ

SAP Business Suite powered by SAP HANA では、トランザクション/分析/予測を、単一のインメモリプラットフォームで行うので、リアルタイムで得た洞察に基づき、直ちに行動に移すことができる、という。また、トランザクションシステム(基幹系)とアナリティクスシステム(情報系)が分断されないため、重複データが発生せず、システムの複雑さが解消される。

インメモリデータベース HANA では、これまでアプリケーション側で処理されてきた、トランザクション処理(基幹業務系)、分析/計画/解析処理(情報系)などを、すべてインメモリネイティブで処理するため、データベースがボトルネックとならず、遅延が起きない。かつ、アプリケーションも簡素化できる。

また、計画/実行/報告/分析業務の全プロセスで、同じライブデータを使うことができ、別々にデータベースを置く必要がない。ライブデータに基づいて業務を分析、報告できるオープンな環境も備えている。

SAP ジャパン代表取締役社長の安斎富太郎氏は、記者会見の場で、「今回は SAP Business Suite の一選択肢としての HANA の発表となったが、これは実は、ユーザーをコンピュータの制約から解放する上でのマイルストーンとなるものだ」と語った。

しかしながら、同社では引き続き、SAP Business Suite でデータベースとベンダーを顧客ユーザーが自由な選択できるようにする。

一方で、パートナー企業が SAP HANA に移行する顧客企業を支援できるよう、情報を提供したりワークショップの開催を予定している。また、あらかじめコンフィグレーション済みのソフトウェアや導入サービス、コンテンツ、およびエンドユーザー教育サービスを規定の範囲内で定額で提供する。

さらに、6か月以内に運用を開始できるよう設計された「Rapid Deployment Solution」の販売を順次開始する予定。価格については、現在のデータベース購入時の価格モデルと同様な価格モデルを採用している。

データベースがボトルネックとならない
データベースがボトルネックとならない