米国 Red Hat は OpenShift Enterprise の最新版「OpenShift Enterprise 1.1」をリリースした。これは、同社のクラウドサービスアプリケーション技術を強化するものだ。

Red Hat、最新の PaaS プラットフォーム「OpenShift Enterprise 1.1」をリリース
OpenShift は、Red Hat による「プラットフォーム アズ ア サービス(Platform-as-a-Service(PaaS)」用のプラットフォームだ。Enterprise 版は企業サイトでのプライベートデプロイに対応するもの。Red Hat は他に、オープンソースの OpenShift Origin プロジェクト、OpenShift オンラインプロジェクトも提供している。

Red Hat クラウドビジネスユニットの Ashesh Badani 氏は InternetNews.com に対し、OpenShift Enterprise 1.1 が 1.0 リリースのわずか3か月後に出荷された理由を説明した。

「これまで企業向けソフトウェアは、6か月から18か月のリリースサイクルで出荷されてきた。だが OpenShift では、Red Hat はアジャイル開発サイクルを取り入れ、内部的には3週間のリリースサイクルを採用している」

Red Hat 社内で高速リリースサイクルが採用されたとしても、企業側がそれに対応するのは不可能だ。Red Hat は、社内リリースされたソフトウェアに対し、企業リリースに耐えうる安定性の保証に向けた QA やテスティングを実施。また、他の開発ツールとの相互運用性も検証したという。

「OpenShift Enterprise 1.1 では、安定性の検証に長時間を費やした。また、1.0 で発見されたセキュリティ上の問題に対応するため、多くのパッチとバグフィックスも適用した」

OpenShift 1.0 では技術プレビューとして公開されていた「Web コンソール」は、1.1 では完全に製品化された。この Web インターフェイスを利用すれば、管理者はアプリケーションのデプロイと管理がより容易になる。

Badani 氏は、管理者はアプリケーションタイプやそれが動作するコンテナの定義、データベース接続の提供、オートスケーリングを Web コンソールインターフェイスから管理可能となったと説明した。

「ユーザービリティという点で、Web コンソールは OpenShift Enterprise をより万人向けのものにした。これまでこういった作業には、コマンドラインツールを利用しなければならなかったからだ」

OpenStack との相乗効果

Red Hat のクラウドポートフォリオには、CloudForms によるクラウドオーケストレーション技術や、OpenStack によるクラウドプラットフォーム技術も含まれている。

「顧客は、OpenShift を様々な異なった環境で利用している。ベアメタルの場合もあれば、仮想化環境の場合もある。顧客の中には、OpenShift を OpenStack で利用したいという人もいるだろう」

Badani 氏は、OpenShift と OpenStack によるシナジーに期待していると述べた。

「OpenStack に注目している顧客は多い。Red Hat は OpenStack と OpenShift を所有しているが、この2つの技術を保有することによる相乗効果が今後さらに高まることを期待している」


Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。