米国シリコンバレーの Computer History Museum は、エンジニア以外にはその価値がわからない新たな展示を開始した。1990年に登場したオリジナルの Adobe Photoshop (バージョン1.01)のソースコードを公開したのだ。

初期 Photoshop のパッケージおよび FD
初期 Photoshop のパッケージおよび FD

専門家は、Pascal と Motorola 68000 アセンブリで書かれた18万5,000行におよぶソースコードは、明晰かつエレガントだと絶賛している。このソースコードを見た IBM のソフトウェアエンジニアリング担当主任研究員の Grady Booch 氏は次のように述べている。

「構造的にみて、これは非常によく構成されたシステムだ。≪中略≫ソースコードにはほんのわずかのコメントしか入っておらず、その多くはアセンブリ言語のスニペットに関連したもの。とはいうものの、コメントがなくてもまったく問題はない。コードは洗練されていてとても読みやすく、コメントがじゃまに思えてしまうほどだ。私自身もこのようなものを書きたいという憧れを抱かせるコードだ」

初期 Photoshop のインターフェイス
初期 Photoshop のインターフェイス
ソースコードは Computer History Museum のサイトからダウンロード可能だ。だが、コンパイルして使用することはできない。動作に必要な Mac ライブラリが入手困難であるし、現在のハードウェアと OS でこの時代のアプリケーションを動作させることはもはやできないからだ。ソースコードは、これを読むことができ、その美しさを理解できる人のためだけに公開されている。

初期 Photoshop のスプラッシュスクリーン
初期 Photoshop のスプラッシュスクリーン