東北大学は2月14日、同大学大学院情報科学研究科の加藤寧教授と西山大樹准教授らの研究グループが2月8日に実施したスマートフォンの通信実験で、通信事業者(携帯電話)の回線を利用せず、 Wi-Fi 接続のみでスマートフォン同士を繋ぎ、メッセージを送ることに成功した、と発表した。

同実験は、スマートフォン27台を使用し、Wi-Fi を利用してメッセージを離れた場所までリレーさせるというもの。使用したスマートフォンには、電池残量や加速度センサ情報、周囲の状況などから、適切なネットワーク形成モードを選択する技術を搭載。実験場所は、東北大学青葉山キャンパス(宮城県仙台市青葉区)。

同実験により、携帯電話基地局やブロードバンド回線を利用できなくても、周囲のスマートフォンを介することで、離れたところまでメッセージのリレーが可能であることが示された。例えば災害時に、スマートフォン同士で連絡を取る有効な手段として期待できるという。

東北大、通信事業者回線を使わずにスマホ同士でメッセージをリレーする実証実験に成功―災害時での利用にも期待
スマートフォン配置・移動図(東北大学青葉山キャンパス)

なお同大学は、さらに人通りが多く無線電波が溢れている市街地において、どの程度メッセージリレーが実現できるか調査するため、2月15日に仙台市街地(県庁側勾当台公園〜西公園)で、スマートフォン30台を使用した同様の実験を実施する予定。