日本 IBM は、「IBM Power Systems」ファミリーを拡充、「POWER7+」プロセッサーを搭載した Power サーバーで、従来の POWER7 搭載モデルより、1プロセッサーコアあたりの仮想サーバー数が2倍、処理能力が最大90%向上したエントリー/ミッドレンジモデルの販売を開始した。

昨年発表したハイエンドモデルに、エントリー/ミッドレンジモデルを追加したもので、2月20日より順次出荷を開始する。

発表された新製品は、中規模ビジネス向けモデル「IBM Power 760」など2台、エントリーモデル「IBM Power 720 Express」など4台、OS を Linux に限定して価格を下げた「PowerLinux」モデル2台の、計8モデル。

CPU 内蔵の eDRAM L3 キャッシュサイズを2.5倍に増強、従来の POWER7 より性能を高めた POWER7+ を搭載、POWER7 搭載モデルより最大90%高速に処理できる。また、仮想化技術「PowerVM」の改良で、1プロセッサーコアあたりの最大仮想サーバー数が、従来比2倍の20区画となった。

さらに、エラー訂正機能、CPU 命令の再実行機能、検知した障害箇所を切り離す機能、稼働中の仮想サーバーを別筺体に移動させる機能など、業務停止を防ぐ多種多様な機能があり、一般的な x86 サーバーよりも信頼性が高い。仮想サーバーの入出力処理状況を分析し、サービスレベル改善につながる具体的な設定変更をブラウザ上に表示できる仮想環境の最適化機能もある。

Power 760 は、5U ラックマウント型サーバーに48コアまで搭載できる高密度モデル。キャパシティアップグレード オンデマンド(CUoD)機能で、あらかじめ搭載された未使用のプロセッサー資源を、仮想サーバーに1コア単位で動的に分配できる。

複数台の Power Systems サーバーが連携するクラウド環境を構成すれば、社内の基幹システムにある業務データと、社外で生成されるソーシャルメディアの膨大なデータを融合、リアルタイムに分析するなど、膨大な処理を実行できる。

一般的な仮想化技術は、ハッキングや不正アクセスなどのリスクにさらされるが、ハードウェアに実装された仮想化環境である PowerVM では、セキュリティの脆弱性は一度も報告されていない、という。

IBM POWER7+ エントリー/ミッドレンジで Linux 限定低価格モデルも
IBM Power 760 写真