1月7日から始まる1週間は、Linux ベンダー Red Hat が大忙しの週となった。また、Linux 安定版カーネルのリリースラッシュもあった。

1. Fedora 18

何度も延期が繰り返された Fedora 18「Spherical Cow」がついに1月15日に登場する。当初2012年11月のリリース予定だった Fedora 18は、Anaconda インストーラーの大規模なオーバーホールが行われた結果、何度も延期が繰り返された。

新しくなった Anaconda は、ユーザーから見て Fedora 18 の新しさを最も感じられる部分。Spherical Cow の運用開始に、現代的なインターフェイスとツールを提供する。

デスクトップにも進化が見られる。Fedora 18 ユーザーは、Shell に代わるデスクトップとして「MATE」を Fedora のリポジトリから直接入手可能になるのだ。新しい「オフライン」アップデートも Spherical Cow の目玉の1つと言えるだろう。Fedora の wiki には次のようにある。

「『オフライン』 OS アップデートとは、現在ディスク上で動作しているライブラリやサービスとの衝突を避けるため、特別なシステムアップデートモードでブートした、パッケージのインストールとアップデートのことだ。アップデートはバックグラウンドでダウンロードされ、利用可能なアップデートは実際にインストール準備が整って初めてユーザーに通知される」

Fedora 18はほかにも UEFI のセキュアブート問題にも取り組んでおり、Windows 8 ハードウェアへのインストールを可能にしている。

仮想化ユーザー向けには、仮想ライブスナップショットや仮想ゲストサスペンド/ハイバネートおよびレジュームをはじめ、多数の興味深い技術革新が投入される。最新の OpenStack Folsom クラウドリリースに加え、oVirt 3.1仮想プラットフォームも Fedora 18のリリースサイクルの一部となっている。

2. RHEL 5.9

Fedora 18が Red Hat による Linux 開発の最前線を示す一方、Red Hat Enterprise Linux 5.x(RHEL)はメンテナンスサポートへと向かう。

RHEL 5 は2007年に初めてリリースされ、先ごろ RHEL 5.9 が一般向けに出荷された。RHEL 5.9 リリースは Red Hat が新機能を追加する RHEL 5.x の最終リリースという点で特に注目に値する。これ以降、RHEL 5.x はセキュリティとバグ修正のメンテナンスサポートへと落ち着いていく。

3. Linux 3.0.58

1月7日の週は、新しい安定版 Linux カーネルのリリースで忙しい一週間でもあった。1つではなく3つも安定版カーネルが登場したのだ。Linux Foundation のフェローである Greg Kroah-Hartman 氏は、3.0.58、3.4.25、そして3.7.2の安定版カーネルを1月11日にリリースした。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。
(この記事は、1月14日付けの英文記事を翻訳したものです)