New York Times 紙は1月30日、中国人アタッカーらが同紙の IT ネットワークに侵入することに成功し、検出されるまで4か月にわたってサイバー攻撃を加えていたことを公表した。同紙は今回のサイバー攻撃には、中国軍が関与している可能性があると見ている。

New York Times 紙はこの件を次のように伝えた。

「この4か月、中国のアタッカーらが New York Times に対して執拗なサイバー攻撃を加えていた。アタッカーらは社内のコンピューターシステムに侵入し、記者や従業員のパスワードを盗み出していた。NY Times とコンピューターセキュリティの専門家は、より高度な防御システム構築のため侵入者の動きをトラッキング調査し、その動きを探った。現在はアタッカーの排除と、再侵入の防止に成功している。NY Times の調査では、攻撃が開始されたのは10月25日だった。これは、中国首相温家宝(Wen Jiabao)氏による数十億ドルもの蓄財疑惑について NY Times が報じた時期と一致している」

Wired は、以前の NY Times のセキュリティ対策が不十分なものだったことを伝えている。

「アタッカーらは侵入を続けた3か月の間に45種類ものマルウェアをインストールしていたが、そのほとんどは検知されることがなかった。NY Times は、Symantec 製のアンチウィルス製品を使用していたが、同ソフトウェアは、アタッカーのツールのうち1種類だけしか検出できなかったと記事は伝えている」

The Verge は、中国政府による NY Times 紙への反論を伝えた。

「中国は、アタッカー集団による4か月間に渡るサイバー攻撃に中国軍が関与していた可能性があるとする NY Times の報道に、真っ向から反論している。中国外交部報道官の洪磊(Hong Lei)氏は、NY Times 紙による非難に対して、強い口調で語った。

『確たる証拠もなく、中国がこのようなハッキング攻撃に加担していたと決めつけ、そのように主張することは、まったく無責任だ』」