Fedora 18 は「最悪の Red Hat ディストロ」か?
Alan Cox 氏の名前は、Linux の世界ではひろく知られている。同氏は元 Red Hat のカーネル開発者であり、大きな影響力を持つ人物。ここ数年は Intel で勤務していた。

その Cox 氏は Fedora 18 を「私が知る中で、最悪の Red Hat ディストロだ」と酷評している。同氏は、Google+ への投稿で次のように述べた。

「新しいインストーラーは使い物にならない。アップデーターはバグだらけだ。デフォルトデスクトップは改悪が続けられ、チョコレートでできたティーポットほども役に立たないレベルにまで落ちた。Fedora はデスクトップのバグを修正せず、むしろ増やし続けてきた」

この投稿には非常に多くのコメントが寄せられている。私も Fedora の長年の利用者として、同氏の気持ちはよくわかる。Fedora の最新版がリリースされた最初の週には、(ほとんどの部分は動作するのだが)多くのバグに遭遇するのだ。Fedora 18 も同じだった。それに、何度も述べてきた通り、私もデフォルトの Shell デスクトップは大嫌いだ(Cinnamon 万歳!)。だが、Fedora 18 全体を「最悪の Red Hat ディストロ」と呼ぶことには、私は賛同できない。

とは言うものの、同氏のインストーラーとデスクトップに対する指摘は正しい。もし、Fedora 18 に搭載されたインストーラーが、今後登場する Red Hat Enterprise Linux 7 のベースになるようなことがあれば、より大きな問題を引き起こすだろう。Fedora は、RHEL の実験の場でもある。私は、Red Hat が Cox 氏の意見を取り入れて、インストーラーとデスクトップの問題を Fedora で解決し、その後 RHEL に組み込むことを期待している。

さて、Cox 氏は Fedora 18 に対する不満をぶちまけた後、同氏が Linux の世界から引退することを公表した。同氏は Intel も退職するという。理由は、「家庭の事情」ということだ。

「『家庭の事情』という言葉は通常、『上司がくそったれ』という意味で使われることは知っている。確かに私は Linus のことをくそったれと思ったことは何度もあるが(だからこそ、カーネル管理者として非常に優れてもいるのだが)、私が Linux から身を引くのは本当に家庭の事情であり、Linus や Intel、その他の誰かにうんざりしたからではないことを伝えておきたい」

Cox 氏の今後の人生が素晴らしいものであることを願う。また、家族の問題が早急に解決し、同氏が復帰できる日がまた来ることを祈りたい。同氏の専門知識は、Linux コミュニティに多大な貢献をしてきた。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。