2012年も、Linux トップベンダーから数多くの主要 Linux ディストリビューションがリリースされた一年となった。だが、少なくとも2つのプロジェクトでは、リリースに遅延も見られた。

Fedora 17

Fedora プロジェクトにとっては2012年はやや不本意な一年となった。予定されていた2つのメジャーリリースのうち、1つしかリリースできなかったためだ。Fedora 17「Beefy Miracle」は5月にリリースされた。

Fedora 17 の目玉は OpenStack Essex クラウドプラットフォームと JBoss Application Server 7 の搭載だった。Fedora 17 ではほかにも多くの仮想化関連の機能強化がなされている。

Red Hat Enterprise Linux 7

Fedora サーバーは、Red Hat に莫大な売上をもたらす Red Hat Enterprise Linux(RHEL)のアップストリームとしての役割も担っている。2012年、Red Hat は RHEL 6.3をリリース。Linux の仮想化機能を強化した。リリース時、Red Hat の Linux エンジニアリング担当 VP である Tim Burke 氏は InternetNews に対し次のように述べていた。

「Red Hat は RHEL 6.3 で、仮想ゲストがサポートできる CPU の数をこれまでの64から160に増やした」

2012年にはまた、Microsoft との相互運用性を高めた RHEL 6.4 のベータ版もリリースされた。RHEL 6.4 の一般向け出荷は、2013年に予定されている。

2013年は、RHEL にとって重要な一年となる。RHEL の次期主力プラットフォームとなる RHEL 7 のリリースが、2013年中にリリース予定となっているためだ。

Ubuntu

Ubuntu は2012年に2つのメジャーリリースを投入できた。最初のリリースは4月にデビューした12.04「Precise Pangolin」で、このアップデートは Long Term Support (LTS)リリースとなっており、サーバ/デスクトップサポートが最大5年提供される。

10月には Ubuntu 12.10「Quantal Quetzal」が一般向けに投入された。その重要なポイントとしては OpenStack の統合強化や ARM アーキテクチャのフルサポートなどがあった。

openSUSE

2012年には SUSE Linux プロジェクトにもリリースにかなりの遅れが見られた。openSUSE 12.2 のリリースは、当初予定された7月から9月へと変更されている。

openSUSE 12.2 では複数の機能がアップデートされたが、再重要視されたのはプラットフォームの安定性だった。openSUSE プログラムマネジャーの Andreas Jaeger 氏はリリース時に次のように語っていた。

「全体的にはリリースの安定化に専念した。この数か月で、200か所以上のバグを修正している」

openSUSE 12.3 は現在2013年3月のリリース予定となっている。

エンタープライズ分野では SUSE Linux Enterprise 11 が3月に SP2 へとアップデートされた。SLES 11 SP2 では Btfs がフルサポートされ、カーネルは Linux 3.0 ベースへと変更された。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。

(この記事は、12月31日付けの英文記事を翻訳編集したものです)