予定からは1か月以上遅れて、Fedora 18「Spherical Cow」がついに公式にリリースされた。Fedora 18 は、昨年5月にリリースされた Fedora 17「Beefy Miracle」以来のメジャーアップデートだ。Fedora プロジェクトリーダーである Robyn Bergeron 氏は InternetNews.com に対し、Anaconda インストーラのバグ修正に時間がかかったと述べた。

「Anaconda は、OS 内部のほぼすべての構成要素に影響を与える。Anaconda にバグを残したまま出荷するというわけにはいかなかった」

Bergeron 氏は、Anaconda をオーバーホールしたことで、Fedora 18 のインストールはより理解しやすいものになったと述べた。一方で、パワーユーザーに対しては、きめ細かな設定項目をも提供している。

Bergeron 氏はまた、インストールオプションにはより正確な説明が付与されたことにも触れた。インターフェイスのルック&フィールも向上してる。

「新しいインストーラは、Linux が進化を続けていることを印象付けるものとなるだろう。1975年から続く古くて無骨な UNIX のようには、もはや見えないはずだ」

Fedora 18 を UEFI セキュアブート が有効なハードウェアにインストールしたいユーザーにとっても、この新しいインストーラーは役に立つだろう。以前は Windows 8 がプリインストールされ、セキュアブートが有効になったハードウェアでは、Windows 8 以外の OS はデフォルトではブートできなかった。Fedora 18 ではこの問題も解決されている。

Samba 4

Fedora 18 は、Samba 4 プラットフォームが搭載された最初のリリースとなる。Samba 4 を使うことで、Linux は Microsoft の Windows ファイル共有プラットフォームに加え、Active Directory との完全な互換性を享受できるようになる。Bergeron 氏は次のように述べる。

「Samba 4 は機能が豊富で、あらゆる企業で利用されている標準をサポートしている。Smaba 4 には、企業での日常業務をより簡単にするための進化がすべて詰まっている」


仮想化およびクラウド

Fedora 18 では、仮想化およびクラウドにも機能向上がなされている。その1つとして、仮想化ゲストに対するサスペンドとレジューム機能のサポートがあげられる。これにより仮想化環境においても、デスクトップ同様にサスペンドとレジューム機能が使用可能となる。

仮想化セキュリティは、セキュアコンテナの採用によりさらなる向上を見せた。これにより、管理者は1つのマシン内のセキュアな Linux コンテナ内で複数のサービスを稼働させることが可能となる。

クラウドの面では、OpenStack の最新リリース「Folsom」の他、クラウドインフラ構築ソフトウェアである Eucalyptus 3.2 も搭載されている。

Fedora 18 のリリースは遅延を見せたが、Fedora 19「Schrodinger's Cat」は、今年の5月にリリースされる予定だ。

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。