私が前回 Adobe Flex のことを書いてからもうすでにかなりの時間が経過している。その Flex が、Apache ソフトウェア財団で新しいステータスを得た。

オープンソース Flex が Apache のトップレベルプロジェクトに
Flex が私の視野に入ったのは2007年のこと。Adobe がこのリッチインターネットアプリケーションをオープンソースにすると決定したときだ。Adobe は Flex の開発を少なくとも2004年から継続していたが、オープンソースへ移行することは本来の開発計画にはないものだった。

当時、オープンソースへの移行は、Adobe が Ajax ベースの Web 開発アプローチに対抗するための手段だと見られていた。Ajax を覚えているだろうか?もはや Ajax を語る人はほとんどいない。代わりに、我々は HTML5 を話題にするようになった。

時計の針を一気に2012年に進めよう。昨年の6月、Adobe は Flex Framework を Apache ソフトウェア財団に提供。Flex は Apache のインキュベートプロジェクトとなった。そのわずか半年後の12月19日、Apache Flex はトップレベルプロジェクトとなったのだ。驚くほど早い昇格だ。

12月27日には Apache のトップレベルプロジェクトとして初の公式リリースとなる Apache Flex 4.9 が公開された。このリリースでは、Java 7 と新しい SDK Installer がサポートされている。このうち Flex SDK Installer は、私が知る限り Flex プロジェクト史上での最高のイノベーションだ。Apache Flex のサイトには次のようにある。

「Apache Flex SDK Installer は、Apache Flex SDK とその関連コンポーネントのダウンロードおよびインストールを容易にするアプリケーションだ。Apache Flex SDK の最新版を利用したいが、ソースコードから SDK をコンパイルする手順に慣れていない人を対象にしている」

さて、Flex とはつまり Flash だ。Flash が過去のものになりつつある現在、Flex ももはや不要なのではないか? そう考える人も多いだろう。だがそうではない。開発フレームワークとしての Flex は優れたもので、開発者は iOS や Android などを含むクロスプラットフォームで動作するアプリ開発のスタートポイントとして Flex を使うことができるのだ。

Flex の歴史を辿ることは興味深い。そして Flex が Apache でのトップレベルプロジェクトになったことは、さらに興味深いと言える。