ソフトウェア定義ネットワーク(Software Defined Networking:SDN)は、現在最も注目を集めている技術分野だ。そして、その市場は予測されたよりも速いペースでの成長を見せている。

今年5月、IDC は2013年の SDN の市場規模を1億6,800万ドル、2016年でも20億ドルに留まると予測していた。

12月に入り、IDC はこの予測を上方修正した。

修正された予測では、IDC は2013年の SDN の市場規模は3億6,000万ドルになると予測している。これは当初予測の2倍を上回る数字。また2016年の市場規模は、37億ドルに達するとしている。

IDC のリサーチディレクターである Brad Casemore 氏は次のように語っている。

「SDN 関連ソリューションプロバイダーは、現時点ではまだ大きな動きを見せていない。だが、2013年にはその動きは一気に表面化する」

2012年には、いくつかの SDN 関連のスタートアップベンダーが登場し、ニュースの見出しを飾った。Big Switch Networks もその1つ。Big Switch は米国スタンフォード大学で SDN の開発に携わった Guido Appenzeller 氏が率いる企業だ。

このようなスタートアップが SDN 市場を盛り上げる一方、SDN のトレンドは大手ネットワークベンダーにも影響を与えつつある。Cisco は今年、Cisco One と呼ばれるプロジェクトを開始。SDN 戦略の推進を本格化させた。

HP と Juniper も SDN 市場への参入を宣言した。Juniper は最近、Contrail Networks の買収も発表している。

SDN はなぜこのように急激な広まりを見せているのだろうか? IDC の VP である Rohit Mehra 氏は次のように分析している。

「SDN は、ネットワーク機器におけるロジックとポリシーを分離することが可能であり、これによりプログラム可能なネットワークが構築できる。SDN はアプリケーションとの連携ともあわせ、ネットワークに対してより高いレベルでの柔軟性、革新性、コントロールを提供可能となる」

Mehra 氏はまた、次のようにも語っている。

「ロジックとポリシーを定義、変更、修正可能となった結果、より動的なネットワークが実現し、ネットワーク管理者が切実に必要としているスケーラビリティも提供可能となる」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。