米国 Red Hat のコアビジネスは、企業に対する Red Hat Enterprise Linux(RHEL)のサブスクリプションの販売だ。このビジネスは、成長を継続している。

Red Hat、クラウド管理は「まだバッティング練習の段階。試合は始まってさえいない」
Red Hat は12月20日、2013会計年度第3四半期の決算を発表した。売上は前年同期比18%増加して3億4,400万ドル。純利益は3,480万ドルで、1株当たり利益は0.18ドルとなった。

Red Hat の成長は同社の製品に高い信頼を置く顧客によるところが大きい。Red Hat の CEO である Jim Whitehurst 氏は、業績発表の席で次のように述べた。

「Red Hat の大口取引先のうち上位25社は、今期もサブスクリプションの更新を申し出てくれた。顧客の多くは単に更新するだけでなく、元の契約より120%程度規模を拡大して再契約している。これは高い信頼性と投資収益率を実現する Red Hat のオープンソースソリューションに対する顧客の信認の表れだ」

Red Hat CFO の Charlie Peters 氏は、Red Hat による第3四半期における上位30社との取引は、どれも100万ドルを超える規模のものだったと述べた。上位5社では取引はいずれも500万ドルを超えており、1,000万ドルを超える規模のものもあったという。 Peters 氏は次のように語る。

「金融業界は、Red Hat が特に強い分野だ。今期 Red Hat は金融サービス部門で、いくつかの大口の契約を勝ち取ることができた。契約先は、大手の銀行や投資会社、保険会社や金融情報提供企業などだ」

Peters 氏はまた、第3四半期に Red Hat は多くのパブリッククラウドプロバイダーからも契約を勝ち取ったと付け加えた。パブリッククラウドプロバイダーは、Red Hat の取引先上位30社のうち、10%を占めているという。

ManageIQ

Red Hat がクラウド事業に力を入れていることの一環として、同社はクラウド管理ベンダーである ManageIQ を1億400万ドルで買収したことも公表した。Whitehurst 氏は次のように述べている。

「ManageIQ は、サーバーやストレージのプロビジョニング、ワークロードの最適化、ポリシーベースのコンプライアンス 、仮想マシンのライフサイクル管理といったクラウド管理機能に対して総合的なアプローチを提供する。ManageIQ の技術は、Red Hat が目指しているオープンハイブリッドクラウド向けクラウド管理システムにもっとも適合性の高いシステムだ」

OpenStack

Red Hat によるクラウド推進のもう1つの柱は、OpenStack クラウドプラットフォームだ。だが、Red Hat の OpenStack Enterprise リリースは、現在はまだプレビューリリースの段階にある。

Whitehurst 氏は、多くの顧客が OpenStack に関心を示しているが、現時点ではまだ業務利用をしている顧客はほとんどいないと語った。

「OpenStack に対する関心は非常に高い。顧客は、Red Hat が Linux に対してそうしたように、OpenStack に対して長期に渡る安定的なサポートを約束するベンダーが登場するのを待っている」

クラウド管理やハイブリッドプライベートクラウドのデブロイに関して Whitehurst 氏は、この分野は将来的には大きなチャンスがあるが、まだ始まったばかりの分野であることに注意しなければならないとも述べた。

「我々は、この分野には将来的にとても大きなチャンスがあると信じている。だが、現在はまだバッティング練習をしている段階だ。試合は始まってさえいない」

Sean Michael Kerner
Sean Michael Kerner は、InternetNews.com の主任編集者。