英国調査会社 Ovum の最新の調査により、世界 IT アウトソーシング売上は過去9年間で最低の水準に落ち込んでいることがわかった。同社は、世界経済の低迷がアウトソース市場にも影響を与えたと見ている。

InformationWeek は、この件を次のように伝えた。

「Ovum の調査により、第3四半期における IT アウトソースサービスの売上は、ここ9年間で最低の水準にまで落ち込んでいることが明らかとなった。英国ベースの同調査グループは、第3四半期に世界で成立した契約金額の合計は189億ドルとなり、前年同期比で33%も減少したとしている。契約数も大きな落ち込みを見せ、第3四半期の契約数は前年同期比で24%減少してる」

Ovum は声明で次のように述べている。

「第2四半期の好調により回復基調にあるとされた IT サービス市場は、第3四半期の不調により先行きが不透明となった。この状況が続くようであれば、通年での同市場の売上および契約数が昨年並の水準に到達するのは困難だろう」

Tech4Biz は、公共部門で大規模なプロジェクトがなかったことが、公共部門における IT アウトソースサービスの不振につながったことを指摘している。

「第3四半期の公共部門での売上高は106億ドルで、これは前年同期比43%もの大幅な減少となった。一方、公共部門での契約数は22%の減少に留まっている。第3四半期には、公共部門では大規模なプロジェクトが少なく、1件あたりの平均契約金額は5,460万ドルにとどまっていた。これは、第2四半期における平均契約金額のほぼ半分でしかない」

Hindu Business Line は、北米からのアウトソースの急激な落ち込みが、インドの IT 市場を直撃していることを伝えている。

「第3四半期に成立した数少ない民間部門でのアウトソースサービス契約は、そのほとんどが欧州からのものだった。一方、インドのアウトソース部門の売上の70%を占めている北米からのアウトソースは、急激な落ち込みを見せている」